製作所日誌

無事終了。

昨日は、京都堀川音楽高校、ホールのオープニングのコンサート。

この高校は公立なので、校長先生が「音楽家」とは限りません。
先だって、うちまでご挨拶に来てくださった際、たまたま床の間にかかっていた「井上有一」の書をえらく気に入ってくださった大江校長先生。
なるほど、ご専門は「書道」とのことでした。
ピンクのアルマーニのネクタイ姿、写真撮っておけばよかった...
当日は、門の所に校長先生書の立て看板が出ていました。
horion_kanban.jpg
なんか、こういうの、いい感じ、です。

今回は、母校の記念の、ということで、ちょっとはりきったか?!(笑)さりげなくハードなプログラムを組んでしまい、2回本番分ほどのエネルギーを消費したような気がしますが...まずは無事に終わり、ほっ。

第1部は木琴。伴奏は平林知子さん。
horion_honban_a.jpg
いつも、曲間にお話しを入れるのですが、内容はあまり決め込んでいません。
おおよその時間を決めておいて、最終的にはお客さんの顔を見ながら決めます。今回は、新聞等の告知をみて応募して聴きに来てくださった一般の方が多いように見受けられたので、フツウに楽しい話題を入れつつお話ししました。
高校時代のクラスメイトでもあるピアノの平林さんは、大阪の堺市から洛西まで2時間ほどかけて通っていたのに全く遅刻をしなかったとか、朝のレッスン室争奪戦の話とか、まぁたわいもない話。

2部は、ソロで始まり、そして在校生との共演。
horion_honban_b.jpg
高校生との共演は初めてで、彼らが緊張したらどんな状態になるのかは、まさに初体験(笑)本番は、なかなかにスリリングでしたが...でも充分合格点。楽譜ずらは単純に思える八分音符の連続も、ただ正確に刻んでいるだけでは音楽にならない、ということを身にしみてわかってくれたと思うので、成功でした。

実は、初回の練習仕上がり具合をみて、もう一曲いけそうなら、急遽アンコールも4人でできるように、同じく卒業生の西邑さんにアレンジを打診してあったのですが、う〜ん、残念、と判断し、今回は見送りました。
西邑さんは「ノーギャラで書くつもりだったのに...(笑)」と言ってくれました。
そういうきもち、ですね、気持ち。
またいつか一緒に演奏する機会があればと思います。

実は、ホールの響きは、響きすぎるくらい、でした。
新しいホールができると、響きすぎるとか、響かないとか、オープニング当初はいろいろ言われるけれど、ホールも生き物。響きは驚くほどに変化します。もちろん、楽器との相性もあります。だから、私も今回響きには気を配ったけれど、工夫はすれどじたばたせずに、今のホールの状態でベストなところを聴いていただいたつもりです。
これから時間と共にどのように音になっていくか楽しみです。

お世話になったみなさん、ありがとうございました!

2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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