このところ、工事の話題と食べることばかりなので、8月31日のコンサートのこと、書きます。
この日は、林光、野田雅巳、港大尋、3名の作曲家の作曲・編曲作品を集めてプログラムを組んでみました。ピアノは平林知子さん。
第1部
みなさんお馴染み、イギリス民謡「ロンドン橋」をアレンジした「ロンドン・ブリッジ・ロンド」で楽しくスタート。
そして、次は野田雅巳「アジアのうた」から「黒い馬」(ヴェトナム)「ゼイベックダンス」(トルコ)。この曲は、この15年ほどの間に、本番でもう何十回も弾いている馴染んだ曲です。
続いては、バッハの完成された「2声のインヴェンション」に、もう1声加えて「3声のインヴェンション」にした、という、弾いていても林光の遊び心についほくそ笑む作品。ホ短調・ホ長調・ヘ短調・ヘ長調の4曲を弾きます。
1部の最後はモーツァルトのピアノソナタ第10番。港大尋がアレンジすると、こうなっちゃいます、というような作品。港さんは「モーツァルトが現代の若者だったらこうなっちゃいます」と思いながら書いた、のだと思います。
第2部
最初は、野田雅巳「ヘンナで染めた手」。これは、アフリカの木琴「バラフォン」で演奏します。続いて、港大尋「届くことのない12通の手紙」から。そして、林光「道がないところにも道がある」。この曲は、指揮者の岩城宏之さん(打楽器科出身)のために書かれたもの。私は今回初めて演奏します。いい曲なんですよ、ほんとに。
そして、次の2曲はこのコンサートのためにアレンジされた林光のソング。林光の曲を野田、港がそれぞれアレンジする。三角関係がちょっと面白い。
最後は、やっぱり大好きピアソラ。
1992年頃から、ピアソラを弾いてきましたが、今回弾くのは「リベルタンゴ」など、わたしにとって比較的新しいレパートリー。1992年当時は、一般的にまだ「ピアソラ?誰それ?!」という感じでしたが、ヨーヨー・マがTVコマーシャルで「リベルタンゴ」を弾いた頃からピアソラ・ブームが巻き起こりました。今は「リベルタンゴ」など、子どもが発表会でも弾くらしい。でも、この野田アレンジの「リベルタンゴ」はひと味違います。やはり、オリジナルの楽器でやらない場合は、アレンジの出来が曲の印象を左右します。「誰それ?」という時代から「ふ〜ん、リベルタンゴか」という時代になった今、あらためて聴いてもらいたいピアソラです。
...と少々熱くなってきたところで、聴きどころ紹介終わります。(笑)
ところで、このコンサートのチラシがとっても人気です。
もちろん、デザインは谷本さんです。
最初デザインを見た時「林光人形をあやつるなんて、いくらなんでも失礼」と思ったのですが、デザインとして見れば抜群に素敵なので、失礼は忘れることにしました。(笑)
8月31日(火) 19時開演
京都府立府民ホール アルティ
終演後、ホール向かい、夜の御所のお散歩がおすすめです。静かなよい「気」が流れています。(夜道、お一人の方は気をつけてください)
チケット・コンサートに関するお問い合せは、京都音楽教育の会(工藤さん)075-541-5524まで。
今日は、衣装の田中さんが仮縫いに来てくださいました。
仮縫い大好き!
仮縫いで、いつも当初考えていたデザインと全く違うものになるのです、なぜか私達の仮縫い..
「田中さん。まっすぐ縫うと、かえってラインがボケるから、ん?何か間違えた?!みたいに、やり直して!」とお願いしました。
それで通じるのも可笑しい。
田中さんがどんな間違いをしてくれるか、楽しみです(笑)