製作所日誌

2010年9月アーカイブ

TOKYO KIMONO CONCERT通崎睦美木琴コンサート

10月31日は、TOKYO KIMONO WEEK 2010の関連イベントで、東京日本橋の6ツ星ホテル、マンダリンオリエンタル東京にてコンサートです。
17時からスタートで前半は、マンダリンのシェフ五十嵐宏さんのデザートブッフェ。後半がコンサートとなっています。ピアノは松園洋二さん。
着物好きの方は是非お着物姿で、着物姿でない方もご参加いただけます。

この間、平岡養一のファンという方から「是非とも平岡さんがよく弾いておられた「子象の行進」を弾いてください!」と言われたので、そういうレパートリーもあったか...と平岡さんの蔵書の中を探してみると、ありました!
マンシーニ作曲、和田則彦編曲の譜面だったのですが、和田則彦って、林光と同期の作曲家ではなかったか。
今回、弾いてみようと思います。

この日は着物の展示もあります!

スイーツ好きの方、着物好きの方、もちろん木琴ファンの方、是非お出かけ下さい。
詳細はこちら。

現場は静か。

夏休みも終わり、火曜日から谷本さんは大学の授業が始まりました。
あっ、谷本さんは学生ではありません。准教授です!
それに合わせ、現場の工事も大きなところが終了し、これから、これはこれでまた大変な細かい作業に入ります。
「現場メシ」を作らない日、普段の昼ご飯は粗食です。
冷蔵庫にあるものを炊いたもの。お豆腐を焼いてお醤油をかけて食べる。そして、玄米ごはん。
fudan_hiru.jpg
お豆腐は、山中油店の落花生油で焼いています。香りがいいです。
yamanaka_abura.jpg
昨日は、近藤さんが、手洗いの器のサンプルを仕上げてきてくださいました。写真ではわかりづらいのですが、蛇口のひねるところ、十文字を花の模様に見立てて、それと同じ花の模様がうっすらと彫られています。彫ったのは谷本さん!
kondou_sample_a.jpg
これでオッケーということで、もう一回り大きな本番のを製作してもらいます。


昨日は、夜11時半近くまで10月17日のパフォーマンスの件で、打ち合わせ。
前回の打ち合わせで、朗読のテキストは豊島さんからの提案の一つ、長田弘『記憶のつくり方』(晶文社)に決めていました。
kiokunotsukurikata.jpg
この本は、第一回桑原武夫学芸賞受賞作品、と書いてあります。ブックデザインは平野甲賀。平野甲賀っぽいような、ぽくないような...(笑)

それはさておき、昨日は、具体的な作品と音楽のからみについて私の方から提案を。
あえて、色気がないタイプの文体のコレをえらんだのですが、音楽で色気を差すか否か...
いろいろ考えて落としどころを見つけました。
演奏する曲は以下の通り。

J.ファン・エイク ダフネが美しい娘だった時〜「笛の楽園」より
T.B.ピットフィールド イントロダクション〜「シロフォン・ソナタ」より
J.S.バッハ アルマンド〜「無伴奏チェロ組曲第一番」より
高橋悠治 橋をわたって

本日から詳細情報解禁とのこと。
京都芸術センターのお茶室仕様の和室でのパフォーマンスなので、定員30名!なんと無料、です。40分ほどのパフォーマンスです。いい時間にしたいです。
ご興味のある方は、ご予約お急ぎ下さい。
予約方法など、詳細はこちら。
展覧会についてはこちら



まーくんは表の外壁。
omotekabe_ikegami.jpg
上田善さんでは床に使われていた材を加工してうちでは外壁に使用しています。
うまくはるのはパズルみたいでむずかしそう。
omotekabe_dougu.jpg
裏では谷本さんが漆喰壁塗り作業。
ura_kabe_tanimoto.jpg

完成しました!
ura_kabe.jpg

随分涼しくなって、お昼ご飯も現場メシながら、落ち着いた感じになってきました。
鰆の味噌漬け。
sawaramiso.jpg

こういうのも「定食」っぽいかな、と。「ねぎとしょうが天、かぼちゃ天」を買ってみた。
negiten.jpg

あと、お豆腐と梅干しとお味噌汁。

午後は、屋根屋さんの西出さんが来てくださって、版築上の板金の上に瓦をのせる相談。

yane_soudan.jpg
西出さんストックの古い瓦が小振りでかわいい。
kawara_tanimoto.jpg

全て古いのでいけるように、瓦屋さん仲間にストックがないか、きいてもらうことになりました。
西出さん、ありがとうございます!

yane_kawara.jpg

天使突抜367 外壁板張り 

今日は、日曜日ですが、谷本さんとまーくんの兄弟(笑)が朝から出勤。
外壁の板張り。
gaiheki_itabari.jpg
まーくんのメモに従って。
ma_memo.jpg
こうだからー。

いや、こうなんでー。

gaiheki_a.jpg
gaiheki_b.jpg
みたいなことがとり行われている様子。

後で、ぶどう、持って行くねー。
budou.jpg

今日は、版築前、裏の壁の塗装の下塗り。
谷本さん一人でコツコツ作業。
tanimoto_urakabe.jpg
コスト的なことも考えて、下には砂利をひくことになりそう。どんな砂利が似合うか、いろいろ買ってきて並べてもらいました。
hanchiku_jyari.jpg
お昼ご飯は、京都の人が(みんなとは言いません)時々無性に食べたくなる「冨美屋のうどん」。
kitsune_udon.jpg

ごはん、梅干しのせておきます。谷本さんちからいただいた梅干しですけど。(笑)
gohan_umeboshi.jpg

午後は、明日から京都市美術館で始まる「京都市立芸術大学創立130周年記念展 京都日本画の誕生」展の内覧会へ。後日、取材予定があるので、いろいろ考えながら観る。
nihonga_ten.jpg
入り口に「口紅ちゃん」がいた。
kuchibeni.jpg
展示作品、岡本神草「口紅」(1918)から飛び出してきた?!口紅ちゃん、ですね。
現役学生がつくったとか。
せっかくやるなら、着物や帯を誂えるくらいまで、とことんやってほしかったなー。芸大なんだしねー。

夜は、ビストロ山形にてメキシコ帰りのOさんのテキーラを持ち込んでの「テキーラを飲む会」。山形さんのお料理も素直に美味しくて、楽しい夜でした。
テキーラは飲み慣れないけど、上質のテキーラはかなりの美味だということがわかった。
omori_.jpg
ちょっとはしょりつつ、そんな一日。

天使突抜367 工事中の昼ご飯30

今日は、ささっとこんな感じ。
egomasoboro.jpg
さて、この左の葉っぱは。
大葉ではなく「えごまの葉」。
なぜ、えごまって?
今日は、床に荏胡麻(えごま)油を塗っているので。(笑)
egoma_ikegami.jpg
食べる前に言うと食べる気がしないかな、と黙っていたら、谷本さんもまーくんも、気がつかなかった。(笑)
食べてから言うと「えー、あれが荏胡麻?!」と言っていた。
紫蘇科の一年草です。
フツウは、お肉を焼いてコレに巻いて食べたりします。
egoma_ha.jpg
ご飯を炊いている間に、厚揚げと玉葱とベーコンのトマト煮も。
atsuage_tomato.jpg



今朝はトモダチから電話があり、カレシと別れた、ホントに大変だった話を聞いた。
そんなことなら、ほんとに、別れてよかったよ、と思った。
で、出遅れた。(笑)

なので、出かけたついでに、大丸の地下でハンバーグを買った。
せめて、ポテトをつけておきます。
h_p.jpg
大振りのプチトマト?も、トマトらしい味がしそうな色をしていたので...
このまま、お召し上がり下さい。
p_t.jpg
剥げていた屋根がきれいになった。
yane_r.jpg

で、黒くなった。

yane_b.jpg

谷本さんありがとう。

昨日は、朝6時半に家を出て、弘法さんに行きました。
koubou_s.jpg
ちょこっと買い物をした。

午後からは、黄瀬さんについてきてもらって、エアコンを買いに、Joshinへ。
電気屋さん、苦手なので頼み込んでついてきてもらいました。
earcon.jpg
あまりの数のエアコンに圧倒され、黄瀬さんにまかせて、写真を撮ってるワタシ....

カリスマ販売員のような「小林さん」は、この店に入って、この日が初日で我々が初めてのお客さん、ということで、がんばって説明してくれて、がんばって値引きしてくれた。小林さんありがとう。
kobayashi_j.jpg
そして、黄瀬さん、ほんとに助かりました。
ありがとう!

オマケ。
弘法さんでみつけた熊谷守一の贋作。
贋作過ぎてかわいい。
kumagai_gansaku.jpg

サントリーホールでのコンサートは無事に終わりました。
サントリーホールのスタッフの方は、当たり前ですが、やはり「プロ中のプロ」で、全てがスムースでした。ちょっとした照明の遊びもこちらの意図をくんで、よい感じで作ってくださりうれしかった。千花ちゃんのピアノも、また、ごきげんでした。
CD販売もHMV持ち込み分が完売していて、感激でした。
平岡養一の木琴を弾くようになって5年。最近、ようやく自分が「木琴奏者」になってきたように思います。 

京都に戻ると、天使突抜367には、建具が入っていました。
tategu_a.jpg
家らしくなってきました!
まーくんが、鍵をとりつけてくれてました。
tategu_b.jpg
これまで開口部は青いビニールシートだったのですが、窓がつき、やさしい光が差し込んできて、うれしい。

この二日、朝から晩まで原稿を書いていたので、頭がぼぉっとしています...

今日は、谷本さん一人で、屋根の掃除と外壁の塗装。
おつかれさまです!
yane_tanimoto.jpg
お昼ご飯には「鮭チャーハン、とろとろ卵のせ」を作りました。
yakimeshi.jpg
夜8時から、豊島さんと芸術センターの清澤さんと10月17日公演の打ち合わせ。
うまくすすみそうです。






お問い合せ 03-3584-9999 サントリーホールチケットセンター

明日のコンサート

今日は、サントリーホールでリハーサルです。
前日に楽器を入れると、楽器もその場の空気に馴染んでくれるので、いいコンディションで演奏することが出来ます。
suntry.jpg
サントリーホールの会報誌「ミューズ」。
なんだかうれしそうな顔をして話しています。(笑)
明日も、こんな感じ、かな。
関東方面の方、お昼お時間あれば、是非、お越し下さい!



天使突抜367 工事中の昼ご飯 27 荏油

床の塗装をどうしようかと考えていましたが、いろいろ試して荏胡麻(えごま)の油「荏油」を塗ることにしました。
朝、山中油店さんに電話したら、午前中のうちに届けてくださいました。
山中さん、ありがとうございます。
eyu_botlle.jpg
今日は、昼過ぎまで谷本さんと川合さんが作業。
「現場メシ」的には反則感がありますが、今日のお昼は鰻丼です。
unadon.jpg


kuro_tile.jpg
今日は、黒いタイルで作ったキッチンの一部が設置されました。
作ったのは大工さんではありません、谷本さんです!谷本さんができないことってあるのでしょうか。あっ、そういえば、小学校の時カスタネットができなくて、残されたらしい。(笑)

今日は、朝から始めて昼頃で終わる、と聞いていたのですが、少しお昼を過ぎそうだったので、お昼ご飯を作って食べてもらいました。
だって、今日からかなり涼しくなったので、ほんとに「現場で現場メシ」が食べられる!
それが、新鮮で、うれしかった。(笑)
谷本さん、無理矢理食べさせてすみません。
現場に運んだのは、ザ・現場メシ「焼きうどん」です。
yaki_udon.jpg

私は、17日のための練習をして、夕方からは、せっせと木琴の梱包をしました。16日にサントリーホールでリハーサルがあるので、余裕を見てその前日に着けるには、今日発送しなければなりません。練習の方は、予備の楽器があるので、大丈夫!
梱包も随分手早くなりました。
ケースにつめてそして、ケースも貴重品なので、エアキャップで包むのですが、このエア・キャップ。最初は、何も考えず安いのを買っていたのですが、高い値段のを買うと、丈夫で長持ち!何回も繰り返して使えるので、いちいち変型ケースにあわせ、サイズを考えて切らなくてもよく、便利です。あと、テープは養生用のものを使う。はがしても跡がつかないから、行きも帰りもエアキャップがきれいなまま使えるのはいうまでもなく、何往復かしても、もちそう。でも、宅急便のシールがいろいろになるので、迷子にならないよう気をつけないといけません。
puchipuchi.jpg
今日も、クロネコヤマトは気のいいお兄さん「鈴木さん」が引き取りに来てくれたので、演奏もうまくいきそうです!(笑)


おさけ。

なぜか、お酒に強い、と思われるのですが、残念ながらそんなに強くはありません。でも、お酒の「味」は美味しいなあと思います。家で飲むとすると、23時以降にちょこっと。

結構、ビール好き。
あと、美味しい和食と、美味しい純米酒のぬる燗。
ワインは、渋くない濃いめの赤ワイン。
それから、寝る前に、カルヴァドスをちょっと。

何が言いたいか。
「カルヴァドスがなくなりそう...」
それだけでした。

おやすみなさい。
calva.jpg


昨日は、黄瀬さんとまーくんで、鉄素材をはめるところの採寸、型紙作りが行われていました。
kise_ma_katagami.jpg
階段の蹴込み(階段踏み板と踏み板の垂直の部分)や上がり框はないけど、上がり框の垂直の面にあたるところ、など。

tetsu_kata.jpg
随分、漆の臭いも消えて、大丈夫そうなので、2階へもあがってみましたが、階段を上から見下ろしてもかっこいいです。
左手壁面上部は、もともと火袋の黒い壁(土)。その下部が漆で和紙を貼った部分。
hibukuro_urushi.jpg
2階もこんな具合です。
nikai_urushi.jpg
なかなか私のデジカメ写真ではかっこよさを伝えられませんので、そのうちカメラマン平野さんの写真で!

それにしても、この漆和紙の作業は、大変でした。ようやく川合さんのかぶれも、おさまってきたようでほっとしていますが、皮が一枚めくれたので、やけどの後のように、まだまだ痛々しいです。
時間差で、最初大丈夫だった、まーくんのかぶれが進行しているようで、こちらは心配です。

この日のごはんは「すき焼き丼」。
sukiyakidon.jpg
ごぼうや糸蒟蒻なども入れようと思って買ってきたのですが、時間がなくなって、玉葱、ネギ、まいたけと牛肉。すきやきというよりは、牛丼プラス、という感じになりました。

黄瀬さん製、スイッチのプレートも完成しています。
kise_pl.jpg
マリンバの鍵盤、ローズウッドを薄くに切って、こんな型にそって
kise_s_kata.jpg
こんな機械で穴を開ける。
kise_s_kikai.jpg
角の処理などは手作業なので、かなり手の込んだスイッチプレートです。

今日は、さきほど谷本さんが来てくれました。
これから、近藤さんのところで素焼きできた洗面鉢の加工です。これはまだサンプル。どのようになるのか楽しみです。
kondo_suyaki.jpg
ところで、谷本さんは井上道義さん演出・指揮のオペラ、マスカーニ「イリス」の衣装のデザインもされています。
そちらもただいま進行中のようで、忙しそう。
2008年、同じ演目が上演された時の道義さんHPのメッセージには、こんなことが書かれていました。
「何より衣装デザインの谷本さんの発見は京都の通崎さんを取り巻く愛情ある世界に感謝だ。来年もお願いします。」
文章が道義流で少しわかりにくいですが(笑)道義さん、谷本さんと出会ってうれしかったんですね。
来年1月東京で、そして2月には、京都でも上演されます。

サントリーホール公演

17日、サントリーホール・ブルーローズでの公演、木琴のコンサートが近づいてきました。
コンサートの内容は、こちらに詳しく掲載されています。

今回は、プログラム・ノートの原稿も書きましたが、サントリーホールの担当の方がしっかり校閲してくださり、助かりました。

コンサートでは、合わせて15分ほどのトークをと言われています。平岡養一については、もうステージで何十回も話してきたので、特に整理しなくても大丈夫なのですが、話しているうちに自分の解釈になってきてしまうので、今一度資料を読み直して「事実確認」しておこうと思います。例えば、戦時中空襲の中楽器を持って逃げまどった話など、事実は「防空壕に木琴を隠して、荷物をリアカーに載せて逃げた」のですが、自分の頭の中に勝手なイメージができあがっているため、いつの間にか「木琴をリアカーに載せて逃げまどった」とかビミョウに違うことを言ってしまいそうなのです。
雰囲気が伝わればいいようなものですが、やはり自分の口から一度に大勢の人に「歴史」を伝えるわけなので、責任を持って、と思います。

ところで、昨日京都芸大の後輩から20年ぶり?!に連絡有り。朝日新聞をみてコンサートを知り、検索してこのサイトを見つけてくれたとのこと。
現在、なんと音楽家からエステティシャン&ビューティーアドヴァイザーに転身したのだとか。昔からおしゃれできれいな子だったからうなずけなくもないけど、フルートも上手かったから驚き。聴きに来てくれるそうで、久しぶりに会えるのが楽しみです。

天使突抜6丁目?!

「天使突抜6丁目」という映画が公開されます。
「天使突抜」つながりで、私のCDを聴いてくださり、偶然「届くことのない12通の手紙」からの2曲がイメージにぴったりだとかで、この映画の中で使われています。
昨年の製作会社の方が挨拶に来てくださった時「どのように使っていただいても結構です」とお伝えしておいたので、途中で一切チェックはしていません。どういう風に解釈され使用されているのでしょうか。どうであれ、映画館のスピーカーで聴く自分の音は新鮮だろうな、と思います。

天使突抜367 漆×和紙

昨日は川合さん一人。
漆×和紙の作業、大枠が完了しました。
もう少し手直しや細かいことがあるにしても、とりあえずは一段落です。
川合さんのボクシングの試合直後のような痛々しい笑顔を撮ったけど...みんなも痛くなると思うので、載せるのはやめておきます...
後ろ姿だけ。
kawai_ushiro.jpg
漆に関して、川合さんは、まさに本業なので、かぶれることもある程度想定内だったようですが、このような広い面積、たくさんの漆を使って、それも真夏の冷房なしの所で作業することは初めてだったそうで、想定外のかぶれになってしまったようです。でも、休むことなく淡々と作業を進めてくださり、ちょっとせつなくなるくらいでした。

3時のおやつは、いつもかき氷かアイスクリームが定番ですが、昨日はスーパーで一番高級なナシを買ってアイスクリームにプラスしました。(笑)

kawai_nashi.jpg
2階の漆の色目が屋根(天井)と似ているので、よかったらもう少し上から塗って黒くするので、チェックしておいてください、と言われたけれど、まだ入るのコワイ。



panorama

9月18日から10月24日、京都芸術センターで開催される展覧会「panorama」。
この会期中にパフォーマンスを頼まれたのですが、どうも何をやればよいのか、ひらめかない。
迷いながら引き受けてもあまり良い結果にはならないので断わろうかなと思いつつ、展覧会担当、清澤さんの丁寧さと熱心さに、「断るのは簡単だけど...」と思って、もう少し詳しく話を聞くことにする。先日、ウチまで来てくださり、よく聞くと、パフォーマンスは2日間の予定で、一日は豊島由香さんの朗読の会が決まっているとのこと。
ちょっと待てよ、この名前、聞いたことがある...
以前、関西テレビの番組審議委員をしていた時、ドキュメンタリー番組が審議課題になり、番組の内容はまぁまぁだったけれど、その番組のナレーション、「語り」がとてもよく、女優さんなのか、アナウンサーなのか、と名前を検索した、その豊島由香さんだったのでした!

それならば、朗読とマリンバコンサートを分けてやるのではなく、朗読+マリンバにしてしまえないかと提案しました。何か新しいことができそう、とひらめいたので。ほとんど断りモードで聞いていた話が(笑)急に盛り上がりました。
ご縁ですね!

で、豊島さんがいま取り組んでおられるという小川洋子の短編を2つ、読んでみたのですが、う〜ん...
とにかく、お目にかかってお話しすることになりました。
それが、今日。
右が、芸術センターの清澤さん。左が豊島さん。
toyoshima_meeting.jpg
豊島さんのご自宅が徒歩圏内というのも、偶然!
番組の語りで受けた印象のまま、ノリだけで片付けることなく、物事に正面から向き合うタイプの方に思えました。
実際聴いていただいたマリンバの音色も気に入っていただけたようで、よかったです。いろいろアイディアも出てきたので、2回目の打ち合わせに向けて、もう少し練ってみる。

本番は、10月17日、18時の予定。
小規模なスペースなので、予約制になるのでしょうか...

秋のこと、冬のこと、来年の春のこと...
いろいろ始まっているけど、まだ猛暑日が続いています。あつい。


がんばれ、阪神タイガース?!

今日は、武庫川女子大の横川公子先生が秋に大学の資料館で開催される展覧会の打ち合わせに来られました。
「生活文化の玉手箱 シリーズ1 きものの文字模様に託された世界」ということで、うちにある着物や帯を少し貸し出すことになっています。
今回、うちの目玉は、コレです。(笑)
koushien_obi.jpg
1935は私の使っている木琴が作られた年代で、CDのタイトルでもありますが、実は、阪神タイガースが設立された年でもあります!
これは、たぶん、阪神タイガース(当時は大阪タイガース)の設立を記念して作られた帯だと思います。
koushien_obi_.jpg
基本的に、着られないもの、着たくないものは買わない主義のコレクターですが、これはめずらしく勢いで買ってしまいました。特に、阪神ファンというわけではないのですが...「1935」に縁があったのかな。
あと、文字がテーマなので、それに関連して本の模様の半襟とか。
hon_haneri.jpg
シンポジウムには、パネリストとして参加することになっているのですが、そういえば、最近着物のこと考えていなかったなぁ、という感じ。もう少し涼しくなってから考えよう!

夕方には、初めてのレッスンの方が来られました。
音大卒で、しっかりとした目標を持っておられるので、レッスンするのも楽しいです。
熊本出身で、子どもの頃、吉田ミカさんに習っておられたとか。
ミカさんは現在ニューヨーク在住のマリンバ奏者で、ちょうど今日本ツアー中。
通崎好み製作所のパソコン袋も愛用してくださっています。
なんだか、いろいろつながってるなー


コンサート終了、現場の漆×和紙

コンサートはこんな笑顔で終わりました。
平林さん、お世話になったみなさん、ありがとうございました。
終演後、楽屋前で。
左から、林光さん、ワタシ、平林さん。
hikaru_mu_hirabayashi.jpg
今回は衣装を新調。
谷本さんの絵の「アマリリス」の衣装が弾きやすく、最近それを着ていると、結構うまくいくことが多いので、そればっかり着ていて、いくらなんでもこの日も「アマリリス」じゃ、まずい...と突然思い立ち、新しい衣装を作ったのでした。

ぎりぎりでなければ通崎好み製作所ではない、というくらい、いつもぎりぎりで。(笑)
今回の服も、前日の朝10時に田中さんが届けてくださり、試着してみたのですが、少し気になるところが。田中さんも同様に気になったようなので、やり直して夕方に、また届けてくださいました。
しかし、それを練習が終わった後、夜に試着してみると、またビミョウに気になるところが。
田中さんは聴きに来てくださる予定だったので「6時に糸と針を持って、アルティの楽屋に来てください」とお願いし、楽屋でこの通り。
tanaka_gakuya.jpg
襟の後ろは立たせたまま、襟元の白い部分の幅を3分の2くらいに縮めてもらいました。間に合った!
mu_gakuyamae.jpg
本番は「アマリリス」でなくても大丈夫でした。(笑)
聴きに来てくれた、かつくんが「めちゃ、かっこよかったっす!」と新鮮な文体のメールをくれた。まぁ、いつもは現場の飯炊き係だしねー。(笑)
alti_michi.jpg

コンサートの後は、主催の京都音楽教育の会のみなさんと会場内のカフェで打ち上げ。ここのカフェは、いつからか、とてもよくなりました。本番前もここの手作りパンを食べたけれど、美味しかった。お弁当なんかも美味しそうでした。

で、その後、時々なぜか、ワタシの「とーさんとかーさん」になるこのお二人と、久しぶりに吉田屋料理店へ。
「な、かーさん」「ね、とーさん」と、楽しそうなので、まあいいか、と「とーさんとかーさん」にしておく。
to_ka.jpg
夜中に家に帰ったら、川合さんから明日現場を見て欲しいとのメールが入っていて、翌朝は早起きして、漆×和紙のチェック。
かぶれ防止に長袖シャツ、顔にもタオルを巻いて現場へ。
玄関のところ。
genkan_kabe.jpg
階段のところ。
kaidan_kabe.jpg
めちゃ、かっこいいっす!


2012年8月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

過去の日誌一覧

2009年9月以前の記事はこちらより閲覧できます。事情により、一部リンク切れや、正常に表示されない箇所があるかもしれません。あらかじめご了承ください。

2009年9月以前の日誌

メテユンデ 通崎睦美プロデュース ゆかたブランド METEYUNDE(メテユンデ)プロモーションサイト