製作所日誌

イリス本番

20日は、イリスの本番。
客席で聴かせていただきました。
この日の舞台は「名演」でした。
この「名演」は、曲そのものがもたらしたというよりは、マエストロ井上道義の世界がもたらしたというように感じました。
お客さんも、多くの方が感動されている様子で、少しですがお手伝いさせていただき身内気分の私にとっては、大変うれしかったです。
この感動には、最初と最後に出てくる合唱の「衣装」も、かなり大きな一役を買っているように思いました。
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この合唱の衣装は、谷本さんのデザインに基づいて、室田泉さん&室田さんの学生さん、卒業生の方が手袋に至るまで、手染めで仕上げられたものです。「太陽賛歌」を表す大胆な色使いもさることながら、東京公演と京都公演で合唱団が違うので、サイズにもうまく対応できるよう考えられたカタチは「さすが!」という感じでした。80人が照明の下に並ぶと、シルク素材のドレープ感も美しかったです。やはりよい素材を使って手間暇かけただけのことはありますね。衣装製作の若者達に拍手を送りました!
このオペラ、道義さんにはまた再演していただき、さらに進化させてもらいたいです。
イリス役の小川里美さんは、容姿も歌声も美しかったです!
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☆舞台の写真はゲネプロ時に撮影。

ところで、この日は、衣装デザイン谷本天志ということで、私も谷本さんデザインの着物を着ていったのですが(笑)この着物を着ると、いつも谷本デザインの、この帯。いろいろ合わせてはみるけれど、やはりこれが一番似合う。というわけで、帯締めだけアンティークの大胆なものに変えてみました。
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で、この格好でロビーにいると、知らない女性から「ツウザキムツミさんですよね」と声をかけられ「はい」と応えると。
「あの洗濯娘の衣装ってメテユンデのゆかたの柄ですよね」と言われました。
す、す、すごい!
見ている方は、見ておられるものです。
洗濯をする村娘達の衣装は、道義さんが気に入られたメテユンデのゆかたの柄を、みんなが並ぶと虹色になるようインクジェットで染め、このオペラのための製作したものでした!



2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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