調べ物をしていて、古本屋さんでこんなものに出会いました。
「紙恭輔・帰還陣中作品発表会」
昭和19年4月22日、日比谷公会堂で、木琴奏者平岡養一が、紙恭輔の「管弦楽と木琴のための協奏曲」を演奏した時のプログラム。「非常ニ面白シ、感銘、」の書き込みあり。
戦時中に、オーケストラの新曲を集めた演奏会をやっていた日本文化って、何なんだ?!と思う。オーケストラは東京交響楽団。おそらく指揮は、紙恭輔自身。
メインは、交響組曲「ボルネオ」。ちょうどボルネオを日本軍が占領した時代なので、戦意高揚のための音楽会か?
私の手元にある、紙恭輔のスコアの最後には作曲年月日が昭和19年4月10日とあるけれど、平岡さんはいつ楽譜をもらったのかな、というのが同業者的には気になるところ。