製作所日誌

2012年3月アーカイブ

1930年代の東京

自分の中で、お別れはすんでいるのだけれど、やっぱり「林光さんを送る会」に出かける。
1930年代東京生まれの光さんのお別れ会の前に、世田谷文学館にて「都市から郊外へ〜1930年代の東京」展を観る。
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なぜか、この日は無料!
光さん、ありがとう!と言う(笑)
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知らないことがたくさんの展覧会も楽しいけれど、新しい発見をしつつも、自分が好きな時代「そうそう、これこれ」と思いながら観る展覧会も楽しい。
まさに、銘仙や木琴の時代、なので!

早めに銀座に出て、なぜか(笑)カメラマンの田村さんとお蕎麦やさんで光さんに献杯。
お蕎麦の前のこういうメニューは、東京、という気がする。
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辛み大根で、しゃきっと引き締め、お別れ会に。
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記帳のカードに、メッセージを書く欄があったのだけれど、どうもこういうのが苦手。結局空欄に。
今、光さんが目の前に現れて、何か話せるとしたら感謝の言葉の前に、
めずらしい照れ笑いで「あっ、書くの忘れてた」とおっしゃった、あの曲の左手の一小節「あっ、光さん、ここ、お願いします!」と言っちゃいそうです。

えっ。

ここのところ、忙しいです。
この状況、一昔前なら痩せ細っていたはずなんですが、えっ、体重、増えてます(笑)
埼玉では、今夜は軽くすまそう、と一人でおそばを食べた後、かかってきた誘惑の電話にのって出かけ、ピザなんて食べたりしてましたから....さもありなん、です。

佐世保でも、しっかり食べました。
高校時代のクラスメイトである、平林さんと一緒に出かけると、どこか修学旅行の気分になります。実際、修学旅行は長崎だったし(笑)

前回の佐世保でお知り合いになった和楽器屋さん前川楽器店の前川さんから情報を得て、地元の人が通うお店「ささいずみ」で、活イカの刺身!
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これは、後で、天ぷらにしてくれます。
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仕上げには「ひらすの巻き寿司」もいただきました。
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本番の日のお昼は、佐世保バーガーを食べたし、帰りは、空港で10分ほどしかない、というのに、根性で?!五島うどんも、食べました。平林さんのセレクトにつられオーダーした(笑)ゴボウの天ぷらがのっているおうどんが、なかなか美味しかったです。
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と、食べ物の話ばかりになりましたが、ちゃんと演奏もしてきました(笑)

一日目は、地元の中学校でのファミリーコンサート。ブラスバンド部の打楽器の生徒さんへ『マリンバ練習帖』を使った公開レッスンも交え、楽しい時間でした。

二日目メインのリサイタル。アルカスSASEBOの中ホールは、石の作りで、これまで弾いたホールの中でもよく響く上位3位にはいるくらいの残響がありました。
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それに加え、ピアノは、平林さんのお好みの、ベーゼンドルファーだったので、大変ゴージャスなサウンドとなりました。

よく考えれば、マリンバ・リサイタルは、久しぶりかも。最近は、すっかり木琴奏者の気分になっていました。豊かな響きの中にいて、あらためて、マリンバも、捨てがたいなぁと、思いました。
「マリンバをとるか、木琴をとるか」
まぁ、そんな選択、誰にもせまられていないので、両方できればいいですね(笑)

聴きに来てくださったみなさん、アルカスSASEBOスタッフのみなさん、ピアノの平林さん、ありがとうございました!

そうそう。
佐世保の町でみつけた、こんな看板。
フツウの飲食店みたいだけど...
久美子さんって、どんな方でしょうね。
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埼玉の次は。

木琴は、一晩埼玉会館にお泊まりさせていただき、翌朝、赤帽ふるさと運送、新井さん(←このブログでもお馴染みになりつつあります、元小学校校長の異色赤帽さん)に引き取りに行っていただき、千駄ヶ谷の「3F・音楽室」という名の会場へ運んでいただきました。
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手伝いに来てくれた、靖子ちゃんありがとう!
この日は、本村さんと昼・夜2回公演。
本村さんとの演奏の様子は、会場のオーナー、木島さんのブログで。

本村さんが定期的に開催されているシリーズなので、ほとんどが常連さんでしたが、私が顔を知っているうれしいお客さまも何人か来てくださいました。
9月、本村さんとルーテル市ヶ谷でコンサートをするのですが、その際、当摩泰久さんに新曲をお願いしているので、当摩さんも聴きにきてくださっていました。3日間連続、当摩さんとお会いしたことになり、なんだか仲良しになったような(笑)
打ち上げもお越しくださいました。
が、疲れているのとお腹が減っているので、私が一人でガツガツ食べていたかも....(苦笑)
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翌日は、今進めている仕事の関係で、こんな麗しい方の妹さん、世田谷にお住まいの92歳、横浜にお住まいの100歳、にお話しをうかがいに出かけました。
明治生まれの方とお話しすると、江戸がすぐそこ、という気がします。
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本日、木琴は、午前10時着便。
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ばっちり、9時半に到着。
町家のシンポジウムで
マリンバの演奏
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木琴の演奏
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講演そして、シンポジウムのパネラー
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と、一人何役?!
こちらも無事に終了。
マリンバで木琴の伴奏をしてくれた裕子ちゃんと香織ちゃん、組み立てまで手伝ってくださった赤帽の山田さんに感謝。
山田さんが「今日も、ばっちりでした!」と笑顔でしたので、ばっちりでした、ということで(笑)


平成の京町家シンポジウム

第2部 ゲストトーク&演奏(木琴とマリンバを演奏します)
「40年目の発見〜長屋と木琴」

第3部 パネルディスカッション
「いえづくりって面白い!住まい手と作り手のクロストーク」にパネリストとして参加。

☆先着200名参加無料 申し込み抽選制
お問合せ 075-222-3666

小さな室内楽第6回

本村睦幸(リコーダー)× 通崎睦美(木琴)
各回20席限定 要予約
ご予約・お問い合わせ 045-981-3752(デ・ルストホフ)
concerts@mutsuyukimotomura

埼玉会館ランチタイムコンサート終了。

2日間の埼玉。
なんとなく浦和駅前の様子もわかり、今朝は、焼きたてパンを一つずつラップに包んで売っているような、地元のパン屋さんで朝食を仕入れる。
なんとなく、なごむ、パン。
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ホール前のこんな広告をはじめ
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周辺には、ポスターがたくさん貼られていて、自分がたくさんいる感じ(笑)

お客さんは800名?とか。
まさに老若男女、たくさんの方が来てくださいました。

終演後、楽屋を尋ねてくださった、貴志康一さんの親族の方にびっくりし、なんと中学校の卒業式の日ぶりに顔を合わせる同級生の友達にこれまたびっくりし、さらに打楽器奏者藤井里佳さん・マリンバ奏者岡地岳さんが来てくださっていたことに、またまたびっくりし、そしてうれしかったです。

なんだか、欲張りに、盛りだくさんのプログラムを組んでしまったのですが、千花ちゃんの名伴奏に支えられ、無事終了。
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千花ちゃん曰く、譜めくりさんが上手かった!そうです。
さりげなく、気を利かせてくださる、担当の宮脇さんにも、ありがとうございました!
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こぼれ話もいろいろあるけど、今日のところは、とにかく明日に進みます(笑)

明日は東京、千駄ヶ谷で、本村さんの「小さな室内楽」昼夜2回公演。当日券は、ありません、とのことです!かなり小さな会場らしいので、ほんとにありません、とのことです(笑)

埼玉会館ランチタイムコンサート

通崎睦美の世界〜よみがえる平岡養一の木琴
ピアノ:西脇千花

明日は、埼玉会館ランチタイムコンサート

昨日、本番が終わってから、確実に本日午前着指定で楽器を発送するため、絢ちゃんにヤマト運輸の集荷場まで運んでもらいました。
無事、楽器が到着していて、ほっ。

今日は、会場である埼玉会館でリハーサルをさせていただきました。
私から見る客席はこんな感じです。
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素直に伸びる、弾きやすいホール、です。
今回の伴奏は、千花ちゃん。
広島で初演した当摩さんの名作「アマリリス」を関東初演、ということで、本日のリハーサル、わざわざ当摩さんが聴きに来てくださいました。
三人揃って、パチっ。
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当摩さん「金魚の片思い」に続いて、木琴の作品は2曲作ってくださっていますが、実は、まだ木琴に触ったことがない!
あたまで書いておられる、ということですね。
そこで、今日は、木琴を体験していただきました。

当摩劇場をお贈りします。

「えっ、木琴、はじめて〜。どこに立つのかしら〜」
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「音をだしてみましょう」
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「えっ、ワタシ結構うまいかもぉ」
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「でも、もう、降参!」(おわり)
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当摩さんの作品は、この「当摩劇場」からは想像できない響きがします(笑)
是非、12時10分埼玉会館へ!




尾崎さん。

一つ、本番終了。
その様子は、後日として。

京響のアシスタントコンサートマスター、尾崎平さんは、中学時代「管弦楽部」の一年先輩。
中学校の先輩、というのは、なんだか、和む(笑)
特に、尾崎さんは、本当に穏やかな方なので。
中学生の時から、もちろん、ヴァイオリンは特別!でした。
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きものクラシックコンサート

矢崎彦太郎指揮/京都市交響楽団
木琴 通崎睦美
通崎は以下二曲を演奏
ディニク・ハイフェッツ/松園洋二編「ホラ・スタッカート」
平岡養一/H.スピアレク編「日本狂詩曲〜貴志康一作品による」

着物着用者のみ入場可(申し込み、抽選制)


今日は、

「楽しかった佐世保日記」を書く暇なく(←また、書きます・笑)
今日は京響との練習。
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通崎睦美マリンバリサイタル

ピアノ:平林知子

うしろ・まえ

衣装作ってくださる田中さんは、いつもパンツの後ろと前がわかるように、マークをいれてくださいます。
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でも、このマークが実にきまぐれで。
後ろに入れる時と、前に入れる時があるんだな。

私は、このマークを見ると、いつも、これは前だったっけ、後ろだったっけ、と幼稚園児のように、迷ってしまいます....

明後日の昼間に、佐世保の中学校で公演があるので、明日から佐世保です。
中学校のブラスバンド部の生徒さんへのレッスンも予定されていて、それも楽しみです。

どうやら、私より飛行機嫌いらしい平林さんと、飛行機に乗って行ってきます!

たべものいろいろ

今日、わかったこと。
お米を綿の袋に入れると、戦後の配給みたいだ(笑)
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こんなドレッシングをいただきました。
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神山旬感工場の「すだちピリ辛」ドレッシング。

みんな、いろいろ考えますね。
すだち、だから徳島、ですね。
無添加なのが、うれしいです。

「いかなごの釘煮」が届いたりして、春を感じています。
いかなごの写真を撮ったけれど、目がこちらをにらんでいて、こわかったので、写真は削除(笑)
おいしくいただきました。

図書館にて

この人の視線が気になった。
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審査な一日。

今日は、朝から夕方までアゼリア推薦新人演奏会のオーディションの審査をしてきました。
私は、器楽部門(弦・管・打)の審査で、14分の制限時間、20人の演奏を聴かせていただきました。若者達の熱演、なかなか聴き応えがありました。ふぅ〜(笑)
ヴァイオリンあり、ホルンあり、マリンバあり...という内容ですが、審査員の審査結果を集計してみていると、ほぼ意見が同じになる、というのが面白いです。

ところで、今日、一緒に審査をさせていただいた、音楽ジャーナリストの寺西肇さん、が訳されたヤープ・シュレーダーの著書『バッハ 無伴奏ヴァイオリン作品を弾く〜バロック奏法の視点から』。
最近増刷されたそうです。みなさん、勉強してますね〜
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で、本といえば。
探していた本が諏訪市図書館にあることがわかり、京都の下京図書館に借りてもらえたのですが、昨日下京図書館から電話があって「貸し出せない本なので、読みに通ってください」って。
明日、図書館に行けば私に会えます(笑)

平成の京町家シンポジウム

先日「平成の京町家シンポジウム」の打ち合わせで、京都市都市計画局の方が367に来てくださいました。
大事なことはこのタイトル「平成の京町家」は現代の建築を指す、ということです。
平成の、だから当たり前なのですが、町家と言われると、戦前の、と思ってしまいます。
平成の時代に存在する昔ながらの京町家ではなく、京町家の知恵と現代の技術を生かして建てられた平成の建物、ということです。勉強しておかなくっちゃ、です。


3月25日 京都私学会館 地下一階大会議室 13時〜16時

第一部は『これからの京都の住まい〜「平成の京町家」の提案〜』(約1時間)
髙田光雄(京都大学大学院工学研究科教授)

第二部で、『40年めの発見〜長屋と木琴〜』と題してお話しと演奏をさせていただきます。(約1時間)
なんと豪華に!マリンバと木琴を持っていきます。
ヴィンテージの木琴が町家なら、現代のマリンバは鉄筋コンクリート住宅だ!ということで。
それぞれのソロの他、今回は、モシュコフスキー「ボレロ」など、マリンバで木琴の伴奏をする、ということを試みます。今田さんと上野さんに伴奏をお願いしています。
第一部は、真面目なお話し、第二部は、楽しいお話し、という位置付けらしいので(笑)楽しいお話しと音楽を、約一時間、モリモリに盛り込みたいと思います!

第三部『いえづくりって面白い!住まい手と作り手のクロストーク』(約1時間)
住まい手 新関忠・通崎睦美
作り手 深井祐介・柳沢究
コーディネーター 髙田光雄

定員200名、無料です。希望者は075-661-3755(京都いつでもコール)へ
締め切りは12日5時。

 

だいやく。

昨日は、午前中の本番。
私にしてはかなり早起きしたので、今日も眠い....

先月の群馬は、平林さんにお願いしたのですが、今回、作曲家的要素も必要ということで、林光さんの代役を、松園洋二さんにお願いしました。
光さんの代わりに、とお願いしたので、松園くんは、びびってくれてました。
これは、正しい姿だと思います(笑)
で、もうほんとに、ばっちりこなしてくれました!
主催者さんからは「通崎さんのまわりには、すばらしい方が大勢おられますね」とメールいただきました。
私が自慢するのもヘンですが、ほんとに、まわりの能力高い!です(笑)

絵本に音楽をつける、というコーナーがあり、光さんはいつも「てきとー」に音楽をつけておられたのですが、松園くんは譜面を書いてきてくれました。80才の大家の「てきとー」の後にやるのは、やはり気をつかいますよね。

それにしても、松園くんの小学生男子的ひらがな、には、しびれます〜
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今回、この曲については、とりあえず一回限りなので、彼は「初見で弾ける程度のてきとーな曲」と2日前に走り書きの譜面を作ってきてくれた(←本気で作ると、めちゃくちゃキレイ)のですが、初見じゃ無理でした。
うっ、れんしゅうした。
ぱっと見て、ぱっと弾く能力は、やはり18才から25才くらいがピークだったような....

なにはともあれ、松園くん、ありがとう。

ところで!
林光「木琴協奏曲」の再演が決まりました。
来年6月。
光さんが生前に提案してくださっていたということで、
ほんとうにうれしい。

でこぽん

下蒲刈から「デコポン」と「はるか」が届きました!
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うん、わかりやすい!

ほんとに、下蒲刈島はすてきな島です!
たくさん勉強したの、忘れないうちに「下蒲刈島検定」の問題を作って発表したいと思います!(笑)






昭和三年

平岡養一さん、昭和三年のリサイタルの時の写真です!
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この時使っておられたのと同じディーガンの木琴が手に入りました!!!
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座って演奏するタイプです。
木と金属の組み合わせっぷりが「工業系」で、シンガーミシンのイスとも、ばっちり似合います!
かわいすぎて、泣けてきます(笑)

いつの間にか、Deaganが5台!
木琴博物館ができそうになってきました。

2012年8月

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

過去の日誌一覧

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2009年9月以前の日誌

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