1967年京都市生まれ。5才よりマリンバを始める。1992年京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。大学院賞受賞。91年のデビューコンサート以降、自身でコンサートをプロデュースし、毎回新しい試みに取り組んできた。常に作曲や編曲の委嘱を活発に行い、独自のレパートリーを開拓。ピアノ、ヴァイオリン、アコーディオン、箏、三絃を始めとする様々な楽器やダンスとのデュオ、マリンバ・トリオ、室内楽やオーケストラとの共演など、多様な形態で演奏活動を行っている。
CDに「MUTSUMI〜Songs from Asia」「M×PIAZZOLLA」「届くことのない12通の手紙」。 また、2005年2月、東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(指揮/井上道義)で、木琴の巨匠平岡養一氏が初演した紙恭輔「木琴協奏曲」(1944)を平岡氏の木琴で演奏したことがきっかけで、その木琴と500曲以上にのぼる楽譜やマレットを譲り受けた。以後、彼の軌跡をたどりながら、木琴の新たな可能性を探る活動も始める。2007年7月林光「木琴協奏曲〜夏の雲走る」初演。(下野竜也指揮、京都市交響楽団)。8月木琴によるCD「1935」リリース。
「通崎睦美2夜連続マリンバコンサート」(1993)で青山音楽賞、「通崎睦美マリンバリサイタル」(1998)で大阪文化祭賞、京都府あけぼの賞(2004)藤堂音楽褒賞(2007)を受賞。
2008年2月より(株)ヒラサ・オフィスに所属
http://www.hirasaoffice06.com/
一方、2000年頃よりアンティーク着物の着こなしが話題となり、コレクションやライフスタイルが様々なメディアで、紹介される。2004年から2005年にかけて、アサヒビール大山崎山荘美術館、他各所にて、着物から現代美術までの多彩な「好み」を集めた「通崎睦美選展〜通崎好み」が開催された。2003年よりゆかたブランド「メテユンデ」(株式会社川島織物セルコン)のプロデュースも手がける。著書に「天使突抜一丁目」「ソデカガミ〜銘仙着物コレクション」「通崎好み」「天使突抜367」。
写真:平野愛
1935(2007)
往年の木琴奏者平岡養一が愛用した1935年製の木琴を譲り受けた通崎睦美。 自らがプロデュースした渾身の作品。「平岡養一と通崎睦美、何十年へだてた2つの時代が二重うつしになって、けれども濁らずに見えてくるすてきな音楽体験だ。」(林光/作曲家)ALCD9071
天使突抜367
通崎邸にあふれるキモノや楽器。その整理に困っていたところ、向かいの路地の長屋が売りに出された。住所は「天使突抜367」。あふれるモノたちを収納するため、築年数もわからない傾きかけた長屋のリフォームを決意。そこからてんやわんやの改修工事が始まった。集まったのは友人・知人のアーチストたち。彼らや町の人たちの交友を綴ったエッセイ。