髪
大阪に住んでいる姉が、暮れから泊まりに来ています。
今日は着物を着て出かけていきました。
肩より少し長い髪をまとめて「ヘアピース」をつけて。
実は、この「ヘアピース」母のホンモノの毛、なのです。
それも、40年以上前の。
嫁いできた時、長かった髪を切った際にそれを利用して作った物、
だそうです。
今でも、普通に使えるというのが、すごい。
そういえば、本願寺さんに、
明治28年の再建時木材を運ぶために女性門徒から献上された
「毛綱」が展示されています。
毛髪と麻でよりあわせたもの。
長いものは、100メートル以上あったそうです。
これも、すごい。迫力です。
もうひとつ、毛髪といえば。
小学校の算数の時間。
図形を習っていた時、先生の説明が退屈で「紙」を切るべきはさみで、
前の席の女の子の「髪」をちょんと、切ってしまいました。
次の日、その子のお母さんから先生に渡された手紙が、
みんなの前で読み上げられました。
私はもちろん、立たされて。
内容は、私がいかにひどいことをしたかが、かなりの「美文」で書かれていたのですが、
忘れもしない、
その中に「髪は女の命です」という一文がありました。
わたしは初めて聞いた言葉だったので
「なるほど ! すごい言い回しだ」とニコニコしてしまい、
また先生にしかられました。
この場を借りて、カナちゃん、ごめんね。