2009年1月アーカイブ

『ソデカガミ』救出作戦 おまけ3

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大馬鹿者、ツウザキです。 
昨日は、ソデカガミの発送作業。 
約束の8時に、谷本さんがおまけの完成品を届けてくださり、すっかり浮かれていました。 いいえ、決しておまけのせいではありません。自分のせいです。 
発送業務、ほぼ終了、最後の確認作業。
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というところで、大声をあげてしましました。
約束の「サイン」をすっかり忘れていたのでした!

サインなんていいわ、とおっしゃる方もおられるか...後で謝ればいいか...とずるい考えもよぎりましたが、「今持っているのを友達にプレゼントして、サイン入りを自分のにします」というメッセージがあったことなど思い出し、約束は守らなきゃ、と全て梱包をといて、ひとつずつにサインをしました。 
イヤな顔もせず、せっせと作業をしてくださった次田さんと絢ちゃんに感謝、です。私なら作業しながら「せんせ〜、しっかりしてくださいよ〜」とか、ず〜っと文句を言っていたと思います...

そんなわけで、発送する荷物には一度開けた後があります。梱包材に余分がなかったもので、図らずも「救出された〜」という雰囲気のただよう荷物になっているものもありますが、怪しい荷物ではありません。安心してお受け取りください。
31日発送。メール便の方は数日かかるかもしれませんが、郵便受けのチェックをよろしくお願いいたします。 

作業の後のビールが美味しかったこと!

『ソデカガミ』救出作戦 おまけ2

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朝、「仕上がりました!」とお電話をいただき、おまけの一部を引き取りに行ってきました。 
この方が何を作ってくださったか。
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「あぁ、言いたい」けれど、おまけは開けてのお楽しみなので、お預けです。 

今夜、いよいよおまけの発送作業です。 
ただいま、大阪成蹊大にて、最後の工程が、行われています。 
夜8時から、発送部隊隊長の次田さんとアルバイト隊員絢子ちゃんと私とで発送業務をします。 

そこで、お願い! 
ご注文いただいて、ご入金がまだの方がほんの数名いらっしゃいます。 
ご面倒おかけしますが、お振り込みどうぞよろしくお願いいたします。 
もしも、何かの理由でお振り込みが遅れる場合、あるいはキャンセルされる場合は、このブログ右上のお問い合わせ、あるいは受注確認メールへの返信にて、ご連絡くださいますようお願いします!

上野伊三郎+リチ コレクション展

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「上野伊三郎+リチ コレクション展〜ウィーンから京都へ、建築から工芸へ」を観に、京都国立近代美術館へ行きました。
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「華々しい有難味」はないけれど、「いいもん見せてもろた」という感じの展覧会。 
久しぶりに展覧会で図録を購入。
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やっぱり西岡さんのデザインはかっこいいです。 『MUTSUMI~Songs from Asia』と『天使突抜一丁目』が西岡勉さんのデザインであることは、ちょっと自慢、なのです。

直珈琲

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午後、トモダチを見舞いに京大病院へ。 
気持ちのよい青空。 
病院前にそびえるクレーン。 
任天堂の山内さんの寄付で建設される新棟の建設もすすんでいるようです。 

自転車置き場も整備されていました。 
ところで、植えてある植物、コレなんでしょう。
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帰りには「直珈琲」で珈琲を。
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あれっ?やなぎの?!と思うでしょう。(笑) 
まさに、引っ越し前の柳野を思わせる雰囲気です。 
場所は、以前湯川書房のあったところ。 
限定本で有名な「湯川書房」。
本好きの方にはお馴染みかと思いますが、ん?という方は、こちらで様子がわかるかと。

楽譜の割引。

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欲しい楽譜があったので、ササヤ書店
http://www.gakufu.net/に電話で注文したら
「随分前に仕入れてずっと残っている楽譜なので、3100円のところ、840円にしておきます。ちょっと焼けやスレがありますけれど、いいですか」って。 
もちろん、いいです。さすが大阪の楽譜屋さんです。 

早速届いたモノをみると、確かに少しスレがありましたが、楽譜を見るのに問題はありません。 
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それにしても、この割引率、どこから出てきたのでしょうか。(笑) 

公開収録のご案内

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毎週土曜日午後7時20分〜9時に放送されている
NHK-FM「名曲リサイタル」に出演します。 
収録は公開で、2月19日(木)渋谷のNHKにて行われます。 
応募方法などは番組HPをご覧ください。 
この日のもう一人のゲストはアムステルダムのコンセルトヘボウ管弦楽団のヴィオラ奏者である金丸葉子さんです。 
私は、港大尋さんと演奏します!

『ソデカガミ』救出作戦 おまけ 1

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救出作戦では、一応、隊長でしたが「おまけ制作部隊」では、
隊員、です。
なので、いろいろ買いに行ったりしています。
ほかに隊員がいないので...(笑) 
一人何役かこなすのが、通崎好み製作所の特徴、です。
そんなこんなで、昨日出歩いていて、かわいいお菓子を見つけました。
「福だるま」
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だるまの身長は3センチほどです。 

おまけについては、ほぼアイディアがかたまり、 
さぁ、これからです。

木琴、ご指名

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なんだかさわやかなチラシだな〜と思ってよく見ると、自分の演奏会が載っていました。(笑) まだまだ先ですが、今日チラシが届きましたので、ご紹介しておきます。 

いずみホール(大阪)でのランチタイム・コンサート。
9月28日! 11時半からです。(6月9日チケット発売開始)
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いずみホールはとても音ののびがよく、弾いている方も気持ちがいいホールです。月曜のランチタイム。お仕事を抜け出せそうな方は是非チェックしておいてください。チケットは2000円ですって!

マリンバと木琴を一度に運ぶとなると、大きな車がいるし、なんといってもコンサート後、楽器を分解して撤収するのに、時間がかかる=人員が必要。そんなこともあって、ちょっとおおがかりになります。でも、両方聴きたい!と言っていただけると、それは、うれしいものです。 
この日は、マリンバと木琴、両方を弾きます。
プログラムは...今決めると気分が変わりそうなので、もう少ししてから決めようと思います。
ピアノは平林知子さんです。

試演会

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昨日、試演会、和やかに、無事終わりました。 

大きなホールはあまりお客さんの顔が見えないので集中しやすいのですが、小さなスペースで演奏するのはお客さんの様子が感じ取れてしまうので、意外にむずかしいものです。
今回は、京響の首席打楽器奏者の奥村さんが顔を出してくださったこともあり、みんなちょっと緊張気味でした。 ですが、それぞれの成長ぶり、頼もしかったです。 

恒例、聴きに来てくださったお客さんにお願いする、賞の授与。
「八田さん」が選んだ「八田賞」は、趣味でマリンバを習われている福井さんが受賞しました!昨年から随分上達されたことと、技術が向上しても初々しい楽しさを忘れていないことが、受賞理由、でした。
今回は、京芸の先輩、打楽器奏者の村上博美さんも聴きに来てくださいましたので「村上賞」も選んでいただきました。村上賞は、プロでも活躍するお姉ちゃんたちを押しのけて?!見事ミカちゃんが受賞。受賞理由は「8分の5拍子の楽しさが表現できていたことと、自分が演奏する曲の構造、拍子や調性のこと、をしっかりつかみ、みんなの前できちんと説明できたこと」でした。
ちなみに、八田賞の賞品は、昨年に引き続き「谷本さんちの梅干し・小瓶詰め」です。 

「謎」だった、野田さんの演目「新春演芸〜ターリーの響き」ですが、これは、浅野哲哉著『インドを食べる』の一節、朗読とパーカッションのパフォーマンスでした。
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野田さん、バッハは緊張で手が震えていましたが、こちらの方は生き生きとしていました。 (笑)

終了後、みんなで楽しく食事をして、そのあと、オトナは柳野へ。 
最近クラシック音楽に、はまっている柳野さんへ、 「モーツァルトのコントルダンス」と「ラヴェルのクァルテット」と...など、注文してみると、見事にそんな味がするカクテルを作ってくださいました。
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グラスは、もちろんその作品が作られた時代のモノ。と、一口にいいますが、モーツァルトは1700年代の人ですからね!  

昨日は、みんなが来るので、とにかく掃除!からスタートした一日で、今朝は疲れ気味でしたが、托鉢のお坊さんの声に「ちゃんとしよ。」と思いました。
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一段落。

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救出作戦も一段落。
今日も、買いそびれたという方から、数件のご注文をいただきました。
ありがとうございます。 

今回の在庫処分のことで 、もう随分前に話題になっていたことをふと思い出し、一冊の本を購入しました。 
奥村勝之著『相続税が払えない〜父・奥村土牛の素描を燃やしたわけ』
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平成2年、101才で亡くなった日本画家、奥村土牛さん御遺族の相続税の問題。 ちょっと期待していた内容とは、違ったのだけれど... 
とにかく、美術品に対する相続税評価額が決められていくプロセス、落款・鑑定書・箱書きの三点セットにまつわる日本の絵画市場の問題、銀行や法の横暴さ、など、一冊を通して、著者が感じる「理不尽」がうずまいていました。

ちなみ、この本、amazonのusedでほぼ新品が、1円。
「1円=捨てずに誰かに読んで欲しいと思ったもの」なわけで、ここ数日の流れからして、単に安いだけではない、ちょっとうれしい感じがしました。 

ところで、明日、うちは新年の試演会。 
食事会の前に、各自演奏をします。 
私の小さな部屋に、椅子と座布団を並べて、落語会?!みたいな雰囲気です。 
野田雅巳さんもピアノ演奏で参加。
「プログラムを作るから曲目提出してね」というと、昨夜メールが届いていました。 

・2声のインヴェンション  変ホ長調  J.S.バッハ 
・3声のインヴェンション  変ホ長調  J.S.バッハ 
・新春演芸 〜 ターリーのひびき   

最初の2曲は、わかるとして「新春演芸」って何するんでしょうね。「ターリーのひびき」ってなんなのでしょうか...なぞです。 

うちでやる試演会では、近況や曲目について一言話してから弾きます。 
唯一の子ども!ミカちゃんは、今日のレッスンで「トーク」の部分もリハーサル。 
書いたことを覚えるのではなく、楽譜を思い起こしながら話すように、と言われた意味はわかるかな。 平均1分ほどの練習曲を5曲。 
1曲ずつに「きいてください」と言うのはかわいいねぇ。
私の真似?!
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「『ソデカガミ』救出作戦」本日の正午をもって、おかげさまで大成功に終わりました。


在庫処分の連絡がきたのが、1月8日午後。当初は13日までに、確保する部数を返事してほしい、とのことでした。

尋ねてみると、在庫数は840冊。

200冊くらいなら今後の販売を考え、だまって自分で確保するし、数千冊ならあきらめる。しかし、840とはなんとも中途半端な部数。もちろん840冊も、個人で確保不可能な数ではないけれど「勢い」で買い取っても、結局死蔵してしまうなら、それは意味がない。

そこで、思いついたのが『ソデカガミ』救出作戦!少しでも、この機会に『ソデカガミ』を知っていただき、愛蔵していただけるみなさんの元へお届けできないか、と考えました。

早速、出版社に返事をのばしていただく交渉をし、ジェイ・スピリットの次田さんに窓口をお願いして、ブログ内に申し込みフォームを作成していただきました。その完成を待って作戦を開始したのが、1月12日。


実は、当初、ここで100冊でも救えたら有り難い...と思っていました。

ところが、スタートした時点で、すでにこの本を持っておられる方から「好きな本なのでプレゼント用に」また「図書館で借りて読んだけれど、この機会に」等々、たくさんのご注文をいただきました。また日を追う毎に「読み返していたら、さらにプレゼントしたい人を思いついた」と2度目の注文をしてくださる方も現れ始めました。さらには、カヴァーを取り替えてうちで扱いましょうか、という出版社の方も。残念ながら「安く仕入れられるなら」というハードルを越えることができず実現はしませんでしたが、お話しだけでもうれしかったです。


そして、本日正午の締め切り時点で、このブログからのお申し込みがなんと「317冊!」となりました。これは、たいへんな数字です!みなさんのご注文一冊、一冊が、じんわりきいています。ほんの数人の方に個人的なメールは送信したものの、基本はこのブログでの告知のみ。ということで、義理買いもそんなにないはず。(ちょっとはあるかな? 笑)「317」は、純粋にこのブログを見てくださった方一人ずつ+口コミで集まった数字ですから、大変な重みがあります。

貴重な「317」に加え、資料や、今後ゆっくりと販売していくための在庫確保等々、全てを含め「675冊」の本が無事救出されました!

これは、全体のちょうど8割にあたります。本当にみなさん、ありがとうございます。

残り、165冊が処分されることになり、それについては寂しい限りですが、何もせずの処分ではありませんので、身勝手な言い方かもしれませんが、本も納得してくれると思います。


なお、今後の販売は「おまけナシ」ではありますが、在庫はしっかり確保してありますので、あっ、忘れてたとか、やっぱりもう一冊、とか。まだまだ大歓迎。今後とも『ソデカガミ』をよろしくお願い申し上げます。


それで、おまけについてですが、「これがいいかな」と思ったものがあったのですが、おまけ制作部隊の隊長、谷本さんからダメだしがありまして、再度検討中です。「おまけにつられて」という方も、約3名おられましたので(笑)もう少し検討したいと思います。

今月中を目標におまけを制作して、本と一緒に発送する予定です。


多くの方のご支援、ご協力に心から感謝し、以上、ご報告させていただきます。ありがとうございました。



おはようございます。 
「最後のお願い」と書くと、なんだか選挙みたいですが... 
本日正午に「おまけつき限定販売」が終了いたします。 

『ソデカガミ』をどうぞよろしくお願い申し上げます。 sodekagami_omote.jpg

『ソデカガミ』救出作戦 その6 

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このブログでは、あんな場面ikeda_a.jpg
こんな場面
ikeda_b.jpgで、食いしん坊のイケダさん!として御登場の池田逸子さんですが、本業は音楽評論・制作。実は「東京藝術大学音楽学部楽理科および東京大学文学部美学芸術学科卒業」というちょっとおかたい学歴の持ち主であります。
もちろん音楽が御専門ではありますが、布にも造詣が深く、この『ソデカガミ』では「みる楽しさ・きく楽しみ」と題した文章を寄せてくださっています。 

ピアニストの戎洋子さんを通じて池田さんと知り合ったのはもう10年以上も前のこと。当時、まだまだ無名の無名、な私のCDを聴いてくださり「おもしろそう」と、いきなり仕事をくださったのです。それをきっかけに、京都にいながらもじわじわと「東京」が近くなり、いろいろな方とのつながりができました。私の音楽活動を考えれば、まぎれもなく「恩人」の一人であります。このブログに登場する東京在住の音楽家のほとんどを紹介してくださったのは、池田さん。林光さんと正式に引き合わせてくださったのも、池田さん。それから、私の大切な仕事仲間である作曲家野田雅巳さんの仕事を誰よりも(言い過ぎかな?)評価してくださっているのも池田さん、です。 

そんな池田さんの目からみた『ソデカガミ』の面白み...音楽活動の理解者である池田さんならではの文章も、是非読んでいただきたいと思います。

いよいよあと半日で締め切りとなります。16日の正午まで。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

1月15日午前10時の時点で、私たちの買い置きも含めると、
全体の約7割に相当する部数の救出に成功しております。 
本当にありがとうございます!感激です。 
あと、ほぼ丸一日。 かけこみ注文大歓迎!
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(『ソデカガミ』より) 

明日の正午まで引き続きよろしくお願い申し上げます。

『ソデカガミ』救出作戦 その4

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その2で『ソデカガミ』 タイトルの由来について書きましたが、かなりの省略っぷり、でしたので、どうして谷本さんから「袖」というキーワードが出てきたか、の部分については、大阪成蹊大芸術学部のブログ14日付け「救出作戦その後のその後、」を是非ご一読ください。
当たり前の話しですが、デザインとは、文字や写真をいかに並べるかではなく、どんな「考え方」に基づいていかに並べるかということだと思います。デザインにおいて「考え方」というのはまさにこれから作るものの「土台」の部分。最近は「コンセプト」などと軽やかに言われ、みんなわかったような気になっていますが、どう並べるかの技術と同等、いやそれ以上に、この部分が大切なのだと思います。 

土台と言えば。銘仙は「斬新な図柄」と言われますが、これも、高度な染織技術、そして素材が「絹」であるという土台があってこそ冴えわたったということ。 
こんな図柄を見ているとついつい「技術や素材」の部分はとんでいってしまいますが... 
でも、そう考えれば、技術を振りかざさないところも銘仙の魅力ですね。
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救出作戦も16日正午まで。
おかげさまで順調に救出中。お友達などにもすすめていただければうれしいです。 

ところで、今回の救出作戦は、救出してくださった方に感謝をこめてのおまけつき販売となっております。
昨日「おまけ制作部隊」の隊長を谷本さんにお願いしました。
実は、当初自分で作るつもりだったのですが、ちょっといいこと、思いついたので(笑)
みなさん救出について真摯に考えてくださり「おまけに期待して申し込んだ」という方はこれまで一人もおられませんが、どうぞ、おまけにもご期待ください。

『ソデカガミ』救出作戦 その3

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『ソデカガミ』 救出作戦、たくさんの方にご支援をいただいております。ありがとうございます。 多くの方が「微力ながら」と書き添えてくださっているのですが、一冊の重み!これが貴重です。
本当にありがとうございます。 
16日正午まで、どうかよろしくお願い申し上げます。 

現在のところ、銘仙の産地、伊勢崎や桐生をはじめ、北は青森、南は福岡、あっ、それからニューヨークからも、ご注文いただいております。 

『ソデカガミ』どのページにも思い入れがあるのですが、今日は私の好きなページを見開きでご紹介します。
これは、谷本さんからデザイン案があがってきたとき、思わず「うわぁ〜!」と叫んでしまったくらい、私も想像していなかったデザインで、とっても気に入っているページです。
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右ページが銘仙着物の袖、左ページ、大きな円盤は昔のレコード、そしてボタンとブローチ(日本製とフランス製)のコレクションです。これらに、どんな意味があるかって、えっと、見てくださる方が楽しいかな、と思いまして...
また、これです。(笑)
たぶん右側の銘仙着物にしても、着る人が楽しいかな、と想像しながら作る人も楽しんでいたと思うのです。『ソデカガミ』はそんな気分で作った本です。 

もちろん、普通にソデを並べたページもありますので、ご安心?!ください。

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それから、この本にはライターでもあるアンティーク着物店「ポニアポン」の店主、大野らふさんが『「銘仙」その歴史と誕生』というタイトルで文章を寄せてくださっています。 
今日は大野さんのブログにも、救出作戦をご紹介くださいました。

『ソデカガミ』救出作戦 その2

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ありがとうございます! 
予想を上回るたくさんの方からご注文いただき、もう、ほんとに、感激しています。これで、ワタシの気持ちとしては「救出作戦大成功!」なのですが、現実的には...もう一息。
16日正午まで、どうかよろしくお願いします。 

「以前見た雑誌の、海外デザイナーのインタビューとお部屋拝見ページの中で「日本に行った時に買った本。刺激を与えてくれる」と何冊かの本が並んで写っていて、そのなかにソデカガミが入っていた」とのうれしい情報もいただきました。 

ところで、『ソデカガミ』ってどういう意味?と思っておられる方も多いと思います。 
「ソデカガミ」は本来「袖鑑」と書きます。江戸時代からある、和服の袖に入るほどの小さな案内手引き書のことをいいます。 この『ソデカガミ』は1ページに1柄ずつ着物の袖の部分が出てくるデザインになっています。それで、デザインの谷本さんから「袖という言葉を使って、何かいいタイトルができないかな」と言われ、う〜んと考えて「袖鑑」を思いついたのでした。銘仙の軽やかな雰囲気に合わせて、カタカナにしてみました。たもとに放り込む感覚で傍において時々開いてもらいたい、という思いを込めて。

なんだか、そう聞くとむずかしそうに聞こえるかもしれませんが、中味はこんなに楽しいです!
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これは、袖だけではなく、着物全体を写したページ。
バックは...着物が新体操のリボンみたいな模様なので、新体操の練習にお邪魔して「リボン」の練習風景を撮影させていただきました。
どんな意味があるかって、えっと、見てくださる方が楽しいかな、と思いまして...私たちも楽しく撮影しました。それにしても、編集の中井さんが新体操の先生に、どのような説明で撮影協力を依頼したか、考えるだけで楽しい気分になってきます。本が出来上がるまで、さぞかし先生のアタマの中もハテナだらけだったことでしょうね。
この着物も昭和初期のもの。
信じられません!  

もひとつ、ところで、『ソデカガミ』の表紙でワタシがしている帯が、学術的にも貴重なモノと認められ、2月14日から始まる岡崎市美術博物館の企画展「あら、尖端的ね。―大正末・昭和初期の都市文化と商業美術―」で展示されることも決まっています!

ちょっとさみしいお知らせなのですが『ソデカガミ〜銘仙着物コレクション』(PHP研究所)が絶版扱いとなることに決まりました。

出版社の方針なのですが、一定期間、一定部数の売り上げがないと、在庫がなんと、焼却処分されるのです。

このご時世、在庫を置いておく場所代だけでもタイヘンということでしょう。

「焼却するならちょうだい!」と言ってみましたが、だめ。

「じゃあ、安く売って!」と言ってみましたが、だめ。

どうしてどうして?とにかく在庫は、従来の価格で販売する、できない分は全て焼却するのだそうです。

「本を作った誇りはないのか〜!」とか

「本を愛していないのか〜!」と叫んでも、ダメなんです。

はぁ...。

金銭的な問題だけで言えば、著者は刊行された時点で印刷部数分の印税をいただくので、出版社が売ろうが焼こうが関係ないのです。

が、そういう問題ではない!


と、愚痴を言ってもはじまらないので、緊急告知。

焼却処分になる本を少しでも救いたい!

『ソデカガミ』をまだお持ちでない方、またプレゼント用に使えるかなと思ってくださる方など、是非この機会にご購入を、ご検討ください。

まとめ買い大歓迎、一冊でも大歓迎。

もちろんお近くの書店やamazon等でお買い上げいただければよいのですが、せっかくなので!

こちらからお申し込みいただいた方には、心ばかりの「おまけ」を進呈致します。

詳しくは、このブログ右上の告知をクリックしてください。

なお、私もこの機会に少しまとめて購入しますので、今後も引き続きこのサイトや私関連の催し物ではご購入いただける予定です。


それから、これに関して2つ言いたいこと。

初版の部数から在庫数を引き算すると、たくさんの方がこの『ソデカガミ』を手にして下さっていることがわかります。そんなみなさんに、ありがとうございました。

そして、『ソデカガミ』誕生秘話。

実は、この本は別の出版社から刊行予定でした。仕上がり直前になって、その出版社の編集長から表紙のデザインがわかりにくいのでわかりやすくしてほしい、そして着物の着付けのことなども書き加えて欲しいと言われたのです。私は「あれはあの通りじゃないとイヤです」と言いました。いわゆる「わかりやすくする」ということは、この本の主旨にそぐわない。装幀は、谷本さんのあのデザインしかない、と思ったし、それを変えるくらいなら世に出さない方がよい、と思ったからです。中味についても、あれ以外、考えられませんでした。

それで、何度もやりとりしたけれど平行線で、結局決裂。書いた原稿も、撮った写真も、デザインも、全て反故に、なるところでした。でも、谷本さんもカメラマンのシゲさんも、外部編集者であるホンヌの中井さんも、納得いくカタチでの出版にこだわって下さり、みんな動じることなく「あ〜あ、やっちゃった...」と苦笑いしてました。

そんな時、私(=著者)の意向を尊重し一緒に「仕方ないか...」と言いつつ、それで終わらすわけにはいかない編集の中井さんが駆け込んだのがPHP研究所。そして「うちで出しましょう」と言ってくださったのがPHP研究所の渡部さん。少し手は加えるけれど、私(たち)の思いをそのままのカタチで出版して下さることになりました。本当に有り難かったです。そんな時、ちょうど取材でご一緒させていただいた樋口可南子さんが「そんな事情があるなら応援に」と、本の帯に一文を寄せて下さいました。これも、ホントに有り難い限りでした。

今回の焼却騒動は、さみしいハナシですが、『ソデカガミ』を世に送り出して下さったのは、PHP研究所さんであり....つらいところです。


まだ、言いたいことはありますが、とりあえず緊急告知、この辺で。

『ソデカガミ』は、デザインブックのようなつくり。絵を見るような感覚で老若男女それぞれに楽しんでいただけると思います。(amazonで内容がご覧になれます)是非、手に取っていただけると嬉しいです。

私は、これから「おまけ」を考えます!

戸矢崎さんの展覧会

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暗くなってから、戸矢崎さんの展覧会に出かけました。 
菓子型を使って制作された陶器の作品群や戸矢崎コレクションが和の空間に並べられています。
久々の戸矢崎ワールドを存分に楽しみました。 

カードにあったキューピーさんは色違いも。
toyazaki_konishi.jpg
こちらは軸装された作品の一部。
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添田伊久男さんによる表具が光っていました。写真の部分も素晴らしい出来です。モチーフはかわいらしいですが、全ての仕事がまさにホンモノで、印象は「骨太」です。是非実物を見ていただきたいです。 

明日は、ギャラリー・ギャラリーでナカヒガシユウコさん
CENTER EAST No.8 [costume6:unnecessary clothes/不要な衣服]
を見てから
RAGの西邑さんLIVEhttp://yukikonishimura.net/
に向かおうかと思っています。
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幸運のかたち

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とろとろに美味しい「下仁田ネギのロースト」
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とか、これまたとろとろ「うにと白子のグラタン」
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など、お腹いっぱいで店を出たら、笹を持って歩いている人が。 

そうか、ゑべっさん。
帰り道、ゑびす神社に寄りました。
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場所柄、舞妓さんもちらほら。あでやかです。 


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笹は一つずつ巫女さんがダイナミックに舞って
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ここに
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こうして
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授与されます。 

そうです、明日からこの祇園で、戸矢崎さんの個展がはじまります! 
戸矢崎さんの展覧会を見て、ゑべっさんにおまいり、セットでいかがでしょうか。いいことありそうです。 

戸矢崎満雄 ー幸運のかたちー 2009年1月10日(土)〜1月18日(日) 会期中無休 楽空間 祇をん 小西 東山区祇園花見小路四条下ル西側
(四条から歩くと右手、建仁寺に行くまで) 075-561-1213
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きょうは

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今日は11時に関西テレビで番組の審議。
なかなか、テレビも、たいへんです... 

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今日の大阪、気持ちのいいお天気で、助かりました。
帰りに、ササヤ書店に寄って楽譜を物色。 
フォスターの全集を探していたのですが、全集はないですね...と言われ、「全160数曲から40曲を厳選した」という曲集を購入。ほんとは、160数曲からワタシが厳選したいのですが...とりあえず。 
フォスターは「おお!スザンヌ」「草競馬」などアメリカらしい明るく楽しい、かつ暖かみのある作品をたくさん残していますが、実生活では酒におぼれ貧窮にあったと言われています。亡くなったのも、飲酒が原因の外傷で37才の若さ!曲から受けるイメージとは大違いです。 
まあ、そのフォスターの曲は木琴に似合うので、次のシーズンの新しいレパートリーに入れようと思っているのです。「いかにも似合う曲」というのは、それはそれでアレンジがむずかしい。誰に何の曲のアレンジを頼むか、思案中です。 

帰って、一人レッスンをしてから漢方の病院で針治療。 
待合室にお屠蘇が置いてありました。
やっぱり、ここは異色の病院です(笑) 

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ところで、今日、とあるところで見つけた標語。
気に入りました。
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お見舞いCD

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トモダチが、臥せっているというので、
お見舞いのCDを5枚セレクト。 

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● クロノス・クァルテット「アフリカン・アルバム」 
● アルフレット・ブレンデル
 「モーツァルト ピアノ協奏曲第12番・17番」 
● 矢野顕子「はじめてのやのあきこ」 
● 宇多田ヒカル「ぼくはくま」 
● アンドラーシュ・シフ「バッハ ゴルトベルク変奏曲」 

どれか、効くといいなあ。

仕事始め

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今日から仕事始め、という方が多いのではないかと思います。 
京都は気持ちのいい、晴天です。
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昨日、京都の下鴨神社では、仕事始め、ではなく「蹴鞠始め」が行われました。

蹴鞠というと思い出すことがあります。 
ある日、骨董屋でみつけた、得も言われぬ白色の少しいびつな球体。現代美術の作品かと思ったら、それは蹴鞠で使われる「鞠」でした。鹿皮製で江戸時代のモノ。 古いモノを買う時は、ほとんど勢いなので、あまり迷わないのですが、これについては知識のなさから、迷いが出て、買いそびれてしまいました。 その後、あれほど味のある鞠には出会いません。 

「蹴鞠始め」のニュースを見ると、ちょっとせつない気分、になるワタシです。

初詣

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千本鳥居で有名な伏見稲荷大社へ初詣に出かけました。 
本殿前はすごい人
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でしたが、
稲荷山の上の方へ行くと、だんだん人が減ってきます。
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そして、お詣りかハイキングかわからなくなります...
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山の中で見る蝋燭は幽玄です。 
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今日は、山の途中までしか上りませんでしたが、
初午の日には、もう少し上まで、と思っています。

そうそう、帰り道。
鳥居の奉納者に「林光さん」を見つけました。
梅のお店の社長さんのようですね。
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あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。 

みなさんにとって、よき1年になりますように。 

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
通崎好み製作所からメールまたは郵便で楽しいお知らせをお送りします。ご希望の方はこちらからお申し込み下さい。

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筆記者

通崎睦美
製作所スタッフ
谷本天志(tanimoto)
戸矢崎満雄(toyazaki)
山崎暢子(yamazaki)
近藤あかね(kondo)

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