『ソデカガミ』救出作戦おまけのできるまで 2
早速、五色豆の「本家船はしや」さんへ行きました。
豆はグラムでも買うことができます。
家に帰って、ちょうどあった干菓子の箱に入れてみて、谷本さんにメールで送ると、「本のカタチがいいかなと思って何か探しているんですけど、なかなかよさそうなのがないですね」と。
そうなると次は箱。
箱を誂えるため、箱屋さん探しからスタート。
京都には、これだけお菓子やさんがあるのだから、小回りがきいて、きれいな仕事をされる箱屋さんがあるはず。と、知り合いをたどって「神谷紙器工業所」へ。偶然自転車で5分ほどのところだったので、電話をしてすぐにお邪魔しました。大通りにさりげなくあるので、一度通り越してしまいました。
気のよさそうな奥さまとご主人が話しをきいてくださり「あと一週間早かったら断っていました。バレンタイン用商品の納品で忙しかったので...」といいながら快くお引き受けくださいました。図らずも絶妙のタイミングだったようです。「おまけ2」に出てくる写真が神谷さんのご主人です!
箱のサイズは、本とほぼ同比率の縦9、横6.5センチ。高さは、豆の「身長」を測り、メール便の制限内でおさまる内寸1.7センチ。
カタチは、身とフタが分かれているのではなく、ページをめくるようにふたが開くカタチにしたかったのですが、ご主人から1.7センチだと紐でとめる仕様にしないとすぐにフタが開く、また意外につぶれやすい、とのご指摘をいただき、身とフタ別々になる今のカタチに決定。
詳細を打ち合わせ、箱の土台作りをスタートしてもらうと同時に、谷本さんはデザイン→印刷手配。
実は、谷本さんが直接箱屋さんと打ち合わせてくださる中で、出来上がった印刷物を箱に貼る段階で2ミリずれる可能性のあることが判明。そんなこともあり、デザインを迷われたようですが、ずれてもよいようなデザイン上の工夫と、余分に発注して検品することにして、ほんとに「本みたいな箱」実現に向けて動き出しました。
箱のサイズが決まれば、豆を入れる数と色の配分。
白を10、他の色を2ずつ。
あるいは白を6,他の色を3ずつ。
どちらがいいですか、と谷本さんにお尋ね。
「ちょっとさみしいですね。あと2つぶ増やせませんか」ということで、白8,他の色3つずつに決定しました。
ワタシは袋に入れたときの余裕を考えていたつもりでしたが、出来上がりをみると、ここで2つぶ増やしたのは大正解でした。
(先日、定期的に通っている針治療の先生が身体を触って「この一週間、砂糖を食べ過ぎていませんか」とおっしゃったのですが、ワタシ、こういう作業をしながら、袋から出した五色豆をぽりぽり食べていたのでした...)
次は、いよいよ五色豆の調達です。(つづく)