プロフィール写真
少し前、毎日新聞のコラムに下のような文章を書いた。
で、明日は写真家平野愛さんの新しいスタジオにお邪魔して、プロフィール写真を撮ってもらう。
それにしても、マレットと洋服を持って出かけるのに、演奏しなくていいというのは、なんと気楽なんでしょう。
「写真と実物」
プロフィール写真は折を見て新しいものに替えることにしている。今使っているのは、使い始めて2年くらいだけれど、ちょっと写真の方が若く思えてきたので、そろそろ替え時かもしれない。
あまりこまめに替えすぎると顔と名前が定着しないし、かといってずっと同じ物を使っていると写真と実物が一致しなくなる。なかなかむずかしいものだ。
もちろん顔で演奏するわけではないが、顔を見れば、なんとなくその人柄や考え方は想像できる。そう考えれば、音楽に対する姿勢にきちんとそぐった写真が必要だろう。
プロフィール写真は、演奏家によって撮影スタイルが実に様々。すまし顔か笑顔か、ステージ衣装か普段着か、撮影はスタジオか日常か。それらで随分「演奏家としての印象」が変わる。
もちろん素敵に写っているにこしたことはないが「こんなステキな人の演奏を聴いてみたい」と思ってコンサートに足を運んでもらい「実際はそれほどでなかった」と思われるのは、ツライ。だから過剰な「美化」は禁物。かといって、印象の悪い写真では足を運んでもらえないだろう。このあたりを真剣に考え出せば、写真家にとっても、かなりハードルの高い仕事となる。
ところでうちの両親は、私の知り合いの写真家に頼んで「葬儀用写真」を用意している。こちらの場合、ちょっと古くなってきたかな、というのはうれしい長寿の証となる。