打楽器奏者、奥村隆雄さん

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「オーケストラ」と「定年」は、普通あまり結び付かないイメージかと思いますが、もちろんオーケストラにも定年退職の制度があります。

昨夜の京都市交響楽団の定期演奏会は、打楽器の名プレーヤー奥村隆雄さん京響メンバーとして最後の演奏会でした。音色、音程、タイミング、どこからみてもセンス抜群!「これしかない」と思える音楽を聴かせていただきました。

例えば、ピアノだと楽器のメンテナンスは調律師に任せる部分が多いですが、ティンパニという楽器は、自分で太鼓の皮を張り、ペダルで音程の調整をするという点で、楽器そのものをあやつる技術も必要です。奥村さんは、矢竹を加工してバチも自分で作っておられたし、そのあたりの職人気質のようなものも含めて天才的だったのだと思います。

それにしても、奥村さんは若い!

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これからもフリーのプレーヤーとして、どんどん活躍していただきたいです。


ところで、京都市で公立小学校に通う子どもは「音楽鑑賞教室」で、必ず京都市交響楽団の演奏を聴きます。私は、子どもの頃からマリンバをやっていたこともあり、京響の打楽器のみなさんの顔は小学生の頃から覚えていました。

堀川高校音楽科で教えていただいた村本先生、そして後に一緒に仕事をさせていただくようになった北川さんや奥村さん...

昨夜で、当時おられたメンバーが全て退職されたことになります。

まさに世代交代を感じました。

楽屋の出入口には寒い中、一言「おつかれさまでした」を言おうと若い打楽器奏者や学生さん達がいっぱいでした。

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2009年9月

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筆記者

通崎睦美
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