マリンバ演奏と音楽音響学
大学院の修士論文(音響学)でお世話になった大串健吾先生が、日本音響学会功績賞を受賞されました。
大串先生おめでとうございます!
それで、今月の27日に先生の講演会があるのですが、その会で先生のご講演の前に、私が大串先生のご指導を受けどんな研究を行ったかなど、マリンバ演奏と合わせお話しさせていただくことになっています。
というわけで、1991年に書いた論文を引っ張り出してきて読み返しています。
けなげに(?!)こんな表を作製したりしていますね、わたし。
今なら誰もがパソコンを使って簡単に出来そうなことも、当時はまだまだワープロ主流の時代だったので、何かと苦労しました。
こういうのも分析しましたっけ。
論文のタイトルは、「マリンバ演奏におけるトレモロの個人差」!
どんな研究かといいますと...
「トレモロ奏法を用いた楽曲の一部を15人の演奏者に演奏させ、その演奏音についての心理評価実験をもとにKruskalの非計量的多次元尺度法による分析を行った。またトレモロの個人差を知るために物理分析を行いMDSの結果とあわせ考察した。」と書いてます。
で、分析方法は「SD法による各評定者の評価得点を、各演奏者、11の表現語ごとに合計し、それをもとにユークリッド距離行列を作成。次に距離行列をMDSで分析し、2次元の心理空間上に表現....」と続く。
これを書いた頃は「1000円もって八百屋に行き、トマトを3個買いました」くらいフツウに理解していたはずなのですが。おかしいなあ(笑)