届くことのない12通の手紙
びわ湖ホールでのコンサートが明明後日となりました。
この日、第一部で演奏する港大尋「届くことのない12通の手紙」。
CDでざっと聴くと、鼻歌をうたっているようなキブンの曲調も多いのですが、よく聴いてみるとかなり複雑で、いろんな音がしていると思います。この作品は、演奏者にとって「弾けることのない12通の手紙」と、どーしようもない冗談をいいたくなるような、難曲なのです。CDライナーノートに池田逸子さんが書いてくださってますが、「誤解されることのないように記しておくが、ここには多重録音で収録した曲はひとつもない」!です。
例えば、バックで「しゃらしゃら」と鳴っている音は、片足にカシシ(シェーカー)をくくりつけ、演奏しながら足を振っています。つまり、左足で立ち、右足はくくりつけられたカシシの鳴り具合をコントロールしつつ右・左手は、それぞれ違う声部を演奏する。なので、かなり曲芸的です。決して、曲芸が目的ではないのですが...演奏前に入念なストレッチが必要です。(笑)
あと、4本それぞれ違うバチをもって、4人で弾いているように聴かせる曲や、右手と左手で異なる拍子が同時進行など...
あまり、種明かしをしても楽しくないので、このヘンにしますが、マリンバの魅力が存分に発揮されている曲です。抜粋で演奏することはあっても、かためて演奏することはあまりないので、この機会に是非「見ながら」聴いてください。
第2部は、バッハ、林光、エルガー、ピエルネ(松園編)、ドビュッシー(西邑編)の小品。
そして港さんの新曲を弾きます。
楽譜が届いて、約一週間。
こちらの方も、なんとか、格好がつきそう、です。
最初はどんな曲かよくわかりませんでしたが、練習の結果、ようやく先ほどから「いい曲」に思えてきました。(笑)
あと、3日でもっといい曲に演奏できる、予定!