「林光風呂敷」の最近の日誌
10月10日をもって、林光喜寿記念風呂敷「音の雫七十七」の受付が終了しました。
特に、東京のバースデイコンサートでは、思いがけずたくさんの方にお申し込みいただき、嬉しい悲鳴、です。
今、染工場が混み合っており、最終のお渡しは11月初旬頃になるかもしれませんが、お申し込みくださったみなさま、もうしばらくお待ちください。
お買い上げくださったみなさん、製作工程を楽しんでくださった皆さん、デザインの谷本さん、藤田染苑の亀井さん、そして原画を書いてくださった林光さん、ありがとうございました。
ちなみに、林光さんとのお約束で、あえて書いてある音符の説明はつけずにおります。が、どうしても、知りたい!気になって眠れない!という方は、お問い合わせください。
ブログ読者の方から「公演情報の掲載が遅い」とのご意見をいただき
「ごもっとも」。
というわけで、手帳を見ながらつらつらと書いたら、 いきなり長くなってしまいました。これでは、いまいち「製作所の日誌」っぽくないので、なんとか見やすく軽やかになおしてもらおうと思っています。
コレを見ながら、製作所メンバーの個展などもちゃんと別枠で情報掲載すればよかったなあ、と反省しています。
また追々考えることにします。
もうしばらく、これでおつきあいください。
今日、風呂敷追加が仕上がりましたので、月曜には第2陣を発送できる見込みです。
コンサート会場でご予約してくださったみなさまは、もう少々お待ちくださいね。
ちなみに、桐箱特別包装はこんな感じです。
うちの近所自慢?!で恐縮ですが...
うちの近所には桐箱だけを扱う、桐箱屋さんもあります。お店を開いて小売りをしておられるわけではないのですが、一つからでもわけてもらえます。
包装は、製作所オリジナル、です!
箱詰め作業の前に、箱を買わねばなりません。
このあたりは和装関連の本場!だけあって、
「風呂敷用の箱ください」 と言えば「寸法は?」
というようなお店があります。
お店には、たとう紙もいろいろ。
「正絹」とか「検針済」のシールなども、ここならではです。
で、白い箱をまず40個用意しました。
40個しか、自転車に積めなかったので...(笑)
そして、梱包作業の始まりです。
ひとつずつ手作業です。
これで完了。
ここに、ただいま谷本さんが作ってくださっている
(谷本さん、なんでもかんでもスミマセン)
品質表示のカードをいれれば、発送準備オッケー。
このカードもちょっとステキなものですので、お楽しみに。
今のところ、染め上がりが20枚、あと月曜日にも追加が届く予定ですので、ジェイ・スピリットより、お申し込み順に順次発送していただきます。23日コンサート会場でお受け取りの方の分はなんとか間に合いそうです。
手作業ゆえ、完成→発送に時間差が出来てしまいますが、まもなくですので、お申し込みくださった方は、もうしばらくお待ちください。
風呂敷染め上がり第1弾が届きました。
風呂敷はこんな状態で届きます。
こんな感じで、つながっているのです。
これを心棒からはずします。
そして、「ヤール掛け」という作業で、一枚ずつの寸法を決定。
その次に、一枚ずつに裁断します。
はさみのスピードは、結構早いです!
こうして一枚ずつ切り離されたら、裁断面を三ツ巻というやり方でミシン縫製します。
ところで、どうして、ここだけレポートが詳しいかって?!
これはウチでやっているからです!
「三ツ巻縫房・通崎」総力(すみません、2人ですけど)をあげて
林光風呂敷の仕上げに取りかかっております!
ほぼ、実況中継です。
つながったまま縫われていきます。
縫い終わったら、つなぎ目をはさみで一つずつ切ります。
この工程は子どもの頃よく手伝ったものです。
....昭和を感じますね。
これで完成です!
あとは箱詰め作業です!
林光さんにお願いして、命名していただきました。
林光喜寿記念風呂敷の名前を発表します!
東京での林光バースデイコンサートプログラムに
風呂敷の広告を入れてくださるということで、写真を撮ってます。
全体像と部分の見える写真。
部分はこれでわかるかな。
林光バースデイコンサートチケット
完売御礼!
風呂敷もいい感じにサンプルがあがってきました。
こちらの方も、着々と準備中です。
藤田染苑の亀井さん
「型が出来ました!」と、届けてくださいました。
実際布に染めるときには、赤と黒ですが、型に間違いがないかどうか、まずは、わかりやすい色で不織布に試し刷りしてチェックします。
とにかく「光さん直筆原稿に忠実に!」とお願いしておいたところ、黒い音符の塗り残しや、消しゴムで消したけれど消えていなかった音符まで、忠実に表現されており(笑)
そのあたりをほんとにどこまで忠実に再現するかについて、チェックしました。
「忠実」って、むずかしいのです。
型がまずいと「やり直し!」となるのですが、とてもきれいに仕上がっており、微調整をして本番の生地に試し染めしてもらうことになりました。
来週には、サンプルが出来上がる予定です。
次の山場は、五線や音符の細いラインがクリアにでるか、そして赤の色目がきれいにあがるか、です。
ところで、よく登場する亀井さん。
亀井さん扱い、のものには、亀のハンコがおしてあります。
これは伝統的な家紋「光琳亀」。
のようですが、よく見ると、亀の甲羅が「井」になっています。
亀井さんのオリジナルだそうです。おしゃれですね。
先ほど、光さんより風呂敷に染める楽譜の原稿が届きました。
封筒の中味は?
少々お待ちくださいね。
9月23日林光バースデイコンサートのチラシが出来ました。
デザインは、もちろん、谷本さんです!
私のスキャニングの具合で少し暗めですが、実物はもう少し明るく軽やかな感じです。
真ん中に立っているのは、林光さんでは?!
そうです。谷本さんによる光さん、です。
なんだか「ひかるちゃん!」と呼びかけたくなりますね。
切り抜いて持っていると、いいことがありそうな(笑)
風呂敷について、たくさんのお問い合わせありがとうございます!
関心を持っていただけてうれしいです。
さて、限定60枚、ということについて、少なすぎるとか、予約が60を越えるとどうなるのか、というご意見、ご質問があります。
決して、少なめに設定して購買欲をそそろうとしているわけではありません。
風呂敷を染めるには、まず白生地を購入せねばなりません。
それが、一疋(いっぴき)という単位なのです。
一疋=二反。
一反で着物が一枚縫えますので、まず、着物二枚分の長さの生地を調達するということです。
その一疋の長い白生地を風呂敷に染めて、一枚ずつ風呂敷のサイズに裁断して、裁断面を縫って、風呂敷が完成です。この一疋から出来る風呂敷は、30枚とちょっと。ちょっと、という部分は難モノが出たときのための予備、そしてサンプルなどに使いますので、実質を30枚と見ています。
当初、限定30枚にしようかと思ったのですが、それでは少なすぎるかと、2疋分である60枚に設定しました。 そんなわけですので、もし予約が90人になれば生地を3疋調達しますし、300人の予約があれば、少しお待たせすることになるかもしれませんが、生地を10疋調達して、これも問題なくみなさんにご購入いただけます。
ただし、予約が70人になった場合が問題。61人目から70人目の方には申し訳ないのですが、ごめんなさい、ということになります。正確に言えば、90人になるいつの日か、までお待ちいただくことでしょうか。
すなわち、60枚以上に関しては、予約数が30枚の倍数になったところで染める、ということです。
説明が長くなりましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
できるだけ、ご要望にお応えできるよう対応させていただくつもりですが、基本のお約束は、そのようなことです。
初回限定60枚!来週から正式にご予約受付となります。
このブログでもお知らせいたしますので、よろしくお願いします!
林光さんは、いつも、黒いシャツに黒いパンツそして胸には赤いチーフそして赤いベルトというスタイルでステージに立たれます。
今回はその色のイメージで風呂敷を作るのですが、赤といっても、いろいろな赤があります。
そこで、光さんと一緒にイタリアにいらした時、同じお店で同じ色のベルトを手に入れられたという声楽の大森榮一先生にお願いして、ベルトをお借りしました。(大森先生ありがとうございます!)ステージのライトの元でみると赤ですが、実際は茶色に近い感じです。
実物の、このベルトにライトを当てた状態を見ながら染料を合わせてもらうことにしましょう!
太陽の下で見るとまた色が違いますね。
林光さんの直筆楽譜入りの風呂敷。
おお!
まさに、光!
しかし、軍艦旗のデザインに似てる?!
喜寿のお祝いということで「七七」と林光さんのイニシャル「HH」を掛け合わせたデザイン。
かっこいいけど、説明が必要?!
光さんに「思いつくままに書いてください」とお願いするにしても、何かイメージがないとむずかしいかと、谷本さんに今ある楽譜で仮にデザインを考えていただきました。 それで、藤田染苑の亀井さんと技術的な面を相談したり、少しまわりの意見を聞いたりして、一つに絞りました。
風呂敷の四角い形を並べることによって「光」の文字が浮き出す案。
これは、染めの技術的な問題でむずかしい。
林光さんの舞台衣装のイメージ赤黒、ではない案。
風呂敷にすると、絶対キレイなんだけど、やっぱりイメージは赤黒かなぁ。
というわけで、
この、シンプルに「七七」をあしらったベース、に決定しました。もちろん、まだ色は仮です。
先日、林光さんにデザイン案をお送りしてあります。
これを見て、光さんが楽譜を書いてくださるわけですが、その仕上がった楽譜を見て、それに似合うよう再度谷本さんがデザインを検討してくださいます。このイメージのなかで、どのように変わっていくかが、「見所」です。
まもなく、楽譜が届くはず。
待ち遠しいです。
まもなく、予約のフォームも出来上がる予定です。
戸矢崎さん、昨日はファッション概論ありがとうございました!
さてさて、製作所にまた新たな動きが。
時々このブログにも話題が登場する、作曲家の林光さん。
今年77才、喜寿を迎えられると言うことで、10月4日は東京でバースデイコンサート、大阪でも9月23日にコンサートが予定されています。それで、せっかくなら記念グッズを作りたいなあ、と思い、ちらっと先生に打診したところ、OK!
OKどころか、逆に楽しいアイディアをいただきました。
そこで「林光・風呂敷プロジェクト」始動!
林光さんの楽譜が風呂敷になります!
早速、京都でも屈指の染工場「藤田染苑」の亀井さんが飛んできてくださいました。
77才にちなんで、かなり本格的なものを、なんとか生産コストを押さえて「7700円」で売りたい!
と、かなり無理な要望に、亀井さん、頭を抱えておられますが、
なんとかしてくださると思います! だって、このアイディアは亀井さんが言い出したんだもん。