コンサート御案内・小沼純一と聴く「珈琲時光」
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「サプライズ出演」といえば、突然のゲストにお客さんが驚くことかと思いますが、今回は、出演する私が「サプライズ!」な公演です(笑)
大阪のザ・フェニックスホールでのレクチャーコンサート。
チラシを見て、チケット買おうかな、と思っていたのですが、出演することになりました!
公演の詳細はホールのHPにおまかせすることにして、
簡単に「事情」を説明すると…
この公演では映画『珈琲時光』がとりあげられます。この映画で主演一青窈が演じるライターさんの追っているのが、台湾出身の作曲家江文也(こう・ぶんや)。映画の中では、江文也の音楽も流れています。で、レクチャーコンサートでは、小沼純一さんのお話しと共に、ピアニスト榎本玲奈さんの演奏で、江文也の作品も紹介されることになっています。
そんな情報を見て、私は、なにげなく小沼さんに「江文也は平岡養一にも作品を書いているんですよ」とお伝えしたわけです。ほんとに、なにげなく。そうしたら「弾く?!」と。で、「えっ、弾く?!…. うん、弾く!!」ということになり、出演が決まりました(詳細は、かなり省略しています・笑)
平岡養一がこの曲を演奏したかどうかは不明ですが、江文也と平岡養一の人生とを照らし合わせてみると、戦時中に書かれた作品である可能性が高く、この楽譜は江文也の研究者の方にとって貴重な資料かもしれません。
たしかに「平岡養一君に」と書かれています!
ピアノは「ピヤノ」で、楽譜には「鋼琴」と書かれています。時代ですね!
このレクチャー・コンサートの後には、映画も上映されます。それで、3000円(学生は1000円!)ですから、お得です。
私はすでに、DVDを手に入れ鑑賞しましたが、とっても雰囲気のある素敵な作品です。
小沼さんには、7月東京でもお世話になります。
7月5日、小沼さんが実行委員を務めておられる「平河町ミュージックス」でのコンサート。こちらも、是非是非お出かけください。
https://sites.google.com/site/hirakawachomusics/2013_spring_21
小沼さんと、初めてお目にかかったのは、ピアソラ・ブームの頃。もう10年以上も前になりますね。私のCD『M×PIAZZOLLA』のライナー・ノート執筆をお願いしたのでした。
随分前といえば、今回、企画・構成を担当されている伊東信宏さんと初めて出会ったのは、25年くらい前になるのかな。CD『1935』のライナー・ノートは伊東さんが書いてくださってます。
ほんと、みなさんにお世話になっております。そんなわけで、つい説明が長くなりましたが、レクチャーコンサート。私が演奏するのは江文也「祭りばやしの主題による狂詩曲」一曲ですが、お話し、演奏、映画、と盛りだくさんの公演ですので、お近くの方は是非お出かけください。