明日チケット発売! 黛敏郎:木琴小協奏曲
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少し気が早いようですが、チケット発売に合わせてのお知らせです。
来年の7月12日(土)11時開演、サントリーホール大ホールでの演奏会で、黛敏郎「木琴小協奏曲」を演奏します。
年に4回開催される、東京交響楽団・サントリーホール「こども定期演奏会」というシリーズ。私は7月、外山雄三さん指揮「日本の作曲家達」という回の出演です。
小学校1年生から入れる大人気の演奏会だそうです。
詳細はサントリーホールのHPをご覧下さい。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20140712_M_1.html
この協奏曲は、1963年平岡養一さんが再渡米されるにあたって、黛敏郎さんに委嘱されたものの、演奏されずに終わった作品です。平岡さんは、バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルでの演奏予定がある、と語っておられたのですが、結局は演奏されませんでした。その後、ペーター版で出版されたので、今では、世界中の打楽器奏者のスタンダードなレパートリーとなっています。
「木琴=Xylophone」と書かれているので、何も考えずに現代市販されている木琴で演奏すれば、1オクターヴ上の音域で弾くことになります。実際、多くの奏者がそのようにしています。しかし、平岡さんの楽器を使えば、実音で弾けるのです。(少し、専門的な話しで、スミマセン)平岡さんの楽器のために書かれたということ、また曲想からすれば、この曲は、実音で弾くべきと考えます。マリンバで代用されることも多いのですが、これはやはり木琴のための曲です!
平岡さんが演奏せずに終わったので、これまで黛さんが想定した音色では誰も演奏していない、といえるでしょう。
子ども定期ですが、オトナなみなさんも是非お出かけください。
恐ろしいことにもう30年近く前(笑)関西フィルのエキストラで「カバレリア・ルスティカーナ」のチャイムパートを演奏していて、外山さんに睨まれ震え上がった経験がありますが(笑)まぁ、あれでオケには向いてないなあ、と悟ったようなものです。ソリストで隣に立てば、震え上がることもないでしょう、たぶん(笑)。10分ちょっとの「小協奏曲」のみの出演ですが、私にとっても意義深い、楽しみな演奏会です。