映画「永遠の0」
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今日は、今話題の映画「永遠の0」を観ました。
平岡さんの評伝を書くまで、恥ずかしいほど歴史に疎かったのですが、自分なりに猛烈に勉強したので、海軍の特攻をテーマにしたこの映画の内容が手に取るように(←これも自分なりにですが)わかりました。
ラバウルと言われれば、「にっこりわ〜ら〜う、ラバウル航空隊〜」(軍歌『ラバウル海軍航空隊』)と歌う灰田勝彦の声や「さらばラバウルよ〜また来るまでは〜」の『ラバウル小唄』が頭をよぎり、敵艦が撃沈されれば、つい『英国東洋艦隊潰滅』(←これはマレー沖海戦)を歌う藤山一郎の美声を思い出す….
すっかり軍国女子ですね。
2時間が、あっという間に感じられたのですが、私には最初から最後までとっても気になることが….
この話は「フリー・ライター」である女性が「ノンフィクション作家」を目指す。そのノンフィクション作品のテーマとして「特攻で命を落とした祖父」の人生を辿るという設定になっています。(一度観ただけで書いているので、微妙に違ったらごめんなさい)なので、つい同業者的「書く立場」で観てしまい、この取材で大丈夫か?この事実をどうまとめる?と心配ばかりしてしまいました(笑)
それなのに、映画の中で、執筆の話は最初の場面で出てきただけで、その後全く出て来ず終い。せっかくなら、このテーマで見事に書き終え、小学館ノンフィクション大賞でもとっていただきたかったです(笑)
帰りに思わず書店に立ち寄り、原作をチェック。まだぱらぱらとしかみていませんが、映画ではなんとなく立ち消えてしまったライターである女性の人生が、原作では「愛」を一つのテーマとする小説の伏線になっているようでした。あー、よかった。
ものすごく平凡な感想ですが… 大ヒットに納得。岡田准一さんはかっこよかったし、戦闘場面の映像や音声も大迫力で、見応えのある映画でした。