日本美術全集17(小学館)
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この度小学館から刊行された『日本美術全集 17 前衛とモダン』
この時代を代表する数々の作品と共に、私のコレクション牧壽雄図案:名古屋帯「劇場の壁画」が掲載されました!
この時代の着物や帯は、ほとんど作者がわかっていないのですが、その中でこれはめずらしく作者と時代(1926年に発表された)が特定できるということで、研究者の間で有名な一品となっています。
尤も、私が東京のとある古着屋でみつけて買った時は「名もないもの」だったのです。しかし、その後この帯の背景が明らかになり(その顛末は、拙著『天使突抜一丁目』に詳しく書いています)帯が一人歩きで出世した(笑)コレクター冥利につきますね。
「個人蔵」作品の所有者については、協力者としても一切名前を出さないという編集方針だそうで、そこのところはちょっと残念ですが、普段箪笥のなかにつっこんでいる帯が、晴れがましくも「美術全集」に載っちゃったりしている様は、なんだか、照れくさいようでもあり、嬉しいです(笑)
定価16200円!このような大冊は、抜き刷りのこともあるのですが、一冊きちんと送ってくださる太っ腹の小学館さま。ありがとうございました!