電話番号から
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今日搬入する展示品に刺繍の半衿が20枚ほどあります。
この多くに「ゑ里治」というタグが付いています。
おおよそ大正〜昭和初期のものではないかと思っていたのですが、この電話番号から正確なことが調べられるのではないかと思いつきました。
京都府総合資料館の古い電話帳を調べてもらったところ、大正15年8月1日発行のものに、京都四条河原町東、半衿商「ゑ里治」中林治三郎の名前がみつかりました。確かに、中京区の六一番でした!
大正11年発行の電話帳に「ゑ里治」は掲載されておらず、昭和3年からは電話番号の形態が変更になり「〇〇六一」の表示になるので、この半衿はその間のものの可能性が高いです。
ものの背景がわかると、より愛着がわくような気がします。