天使突抜考
04
うちの家の住所は「天使突抜一丁目」です。これはこの10年ほどですっかり有名になりました(笑)
京都には「突抜(つきぬけ)」がつく住所が30近くあるので、それ自体はめずらしくないのですが「天使突抜」っていうのが、かなりユニークですね。
これまで私は、自分なりに『京町鑑』(1762)や『京羽二重』(1685)に目を通したりして、豊臣秀吉が京都の都市改造の際に、うちの近所の五條天神宮(元の名前が「天使社」)を突き抜けて作った道なので「天使突抜」といわれるようになった、そんな説明でいいのかな、と思っていました。
ところが、今度NHK-BSの番組でそのあたりのお話しをすることになり、制作の方と話していると、豊臣秀吉より前からある、という説があるとか?!今、その論文『「突抜」考:歴史地理学的資料批判』足利健亮(1981)を読んでます。
おそらく、番組の中でこれに関することは一言なんですが、NHKの台本通りではなく、やはり自分の知識として、きちんと知っておきたいと思うので…と真面目なワタシ(笑)
それはさておき、部屋が泥棒に入られたみたいになっています…
来週収録なんですが、家のあたりを歩くだけなので、あまりがんばっておしゃれしましたって感じは格好悪いし、かといって、いつも着ているのだと「また、あれか」と言われそう(笑)放送は11月なので秋らしいのがいいですね。
箪笥の中を見ていると、秋らしい色の着物が一枚。ボタンみたい!ボタンと言えば戸矢崎さんですが、戸矢崎さんのデザインじゃなくて、昭和のはじめの着物です!かわいいけど、着るといまいち沈んじゃうんですよね。いろいろと悩ましい問題が次から次へ(笑)