西陣織
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先日書店で龍村平蔵http://www.tatsumura.co.jp/shop/about/tatsumura_heizoh.htmlをモデルにした小説、宮尾登美子『錦』(中公文庫)に手が伸びました。あまりこの手の小説を読む習慣がないのですが、シンポジウムで、西陣織の細尾さんとご一緒したりしたからかな(笑)
あらためて織物の奥深さに感動しました。
うちにある、おそらく大正初めの帯。
基本的に、柄は織りで表現されています。
経(たて)糸と緯(よこ)糸の組み合わせだけでこんな柄が織り出せるって本当に凄いです。
このボコボコっとしているのが、纐纈織。
これも龍村平蔵が開発した織り方だということを知りました。
こちらも、気に入っている帯。
それにしても、昔の日本のものって、色彩的にも細部の図案も、「要素」が多いですね(笑)
こういうものを見ていると「伝統産業を大切に」というけれど、現在このレヴェルの技術をきちんと理解している人がどれだけいるのかな、と考えさせられます。
私も「凄い!」としか言えないのですが….