30年前の超絶技巧!
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かつて委嘱初演した作品が、次々と出版されています。
昨年アメリカの出版社、C.ALAN PUBLICATIONSから出た2冊を、作曲者である西邑由記子さんから、いただきました!
右の楽譜は、5オクターヴの楽器でソロをするというのがまだ珍しかった時代、たしか1992年に初演した曲です。え〜、30年以上前!
吉岡孝悦さんの「マリンバのための組曲第3番」も同じ演奏会で委嘱初演したのでした。こちらも全音から出版されています。
当時は、こんな楽譜、半泣きでさらいました(笑)
フィギュアスケートでいえば、3回転から3回転半に進化する途上、みたいな感じでしょうか。今は、もう4回転がフツウの時代です。
西邑さんによる私の紹介。
Japanese xylophonist, Mutsumi Tsuuzaki, a farmer marimbist. いいですね〜
当時、西邑さんはマンハッタン音楽院の学生で、楽譜は、カタカタとFaxで送られてきたのでした。ああ、懐かしい!
今は、2本バチでシンプルな曲を演奏するのが自身のスタイルですが、ここに至るまでにはいろいろあったわけです。こうして、当時の楽譜が出版されて、私もすごく嬉しいです。
30年前は「え〜〜〜っ!」という感じの「超絶技巧」的な譜面でしたが、今の時代においては、多くの人が「かっこいい〜!」と演奏してくれることでしょう。
是非是非、多くの人に弾いてもらい、流行らせて欲しいです!(笑)
楽譜は日本でも入手可能です。
上の写真左の譜面は、京都コンサートホールができた年に初演したのではないでしょうか。これも30年近く前ですね。
マリンバとピアノ版もあり、かつての演奏がこちらにアップされています。懐かしい!
西邑さんの曲は、ほんとにかっこいい!ので、興味のある方はいろいろ検索して楽譜を入手してみてください。