今年も、試演会が終わりました。
15
今日は、久しぶりに何も約束のない日。
事務仕事をしつつ、九条ネギとしょうがをたっぷり入れたおうどんに、豆餅をのせて、なごんでいます。
今年も無事に生徒さんらの発表会である「試演会」が終わりました。
インフルエンザが猛威を振るう中、出演者全員出席。
みんなそれぞれ、良い演奏でしたが、中でも嬉しかったことは、昨年の夏、進行した大腸癌が見つかり11時間半に及ぶ手術を受けられた冨田さんが、病を乗り越え出演されたことです。
冨田さんの病気がみつかった同時期に、同じ病気がわかり先に逝ってしまわれたご主人。
ちょっとシャイな雰囲気の素敵な方でした。元々、ご主人が私の本の読者だったそうなのですが…
そのご主人が、病気がわかる前、元気な頃に「いつか聴かせて欲しい」とリクエストされていたのが、ショパンのワルツ イ短調(遺作)。楽譜は、一緒に買いに行って持っておられたそうなのですが、まさかこんな形で披露することになるとは…
エピソードはともあれ、とってもよい演奏でした。
お父さんの写真を持って聴きにこられたお嬢さんにも喜んでもらえて、本当によかったです!
冨田さんには、毎年この曲(+1曲)を演奏してもらいたいと思っています。
さて、恒例の各賞。
残念ながら、お願いしていた審査員2名が発熱で欠席となりました。
まず、松川酒店のおとうさんによる「松川賞」は、堅実にモーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番」を弾いた、静岡からレッスンに通っている江村さんがいただきました。
松川さんからは、もう一つ。エネルギッシュにカルメンを弾ききった高校生のマユちゃんがいただきました。柔道部を引退して、春からは大学生です!
チェンバロの井幡さんによる「井幡賞」は、羊トリオ(中村・中山・通崎)。
ドビュッシー/西邑由記子編「子どもの領分」より。踊りたくなる演奏とのご講評をいただきました。アマチュアもプロも同じ土俵に立つ、楽しい試演会です。
自身も出演されている作曲の野田さんによる「野田賞」は、法曹デュオ、谷岡茉耶さん(弁護士)と中川綾子さん(裁判官)。かなり背伸びした、リスト「ハンガリア狂詩曲第2番」でしたが、頑張りました!この曲らしい音色が出ていたとの講評。
満永さんによる「聴かせてもらってありがとう賞」、うちの母による「おかあさん賞」は、泣かずに最後まで弾いた全員、5歳から81歳までがもらいました。いやぁ、いつも思いますが、泣かずに最後まで弾くのは立派です!
今回は、マユちゃんのお母さん、帰省のお土産博多銘菓「博多の女」も、「服部賞」として授与されました。
賞に名前があがらなかった方も、みなさん、それぞれに、よい演奏でした。
それもこれも、伴奏の松園洋二さんのおかげ、ってのは、あるな(笑)松園さんも長丁場をおつきあいくださりありがとうございました!
また来年に向けて頑張りましょう!