養父にて。
03
昨日は、兵庫県養父市の「養父市民交流広場ホール」にて、「養父市芸術監督 青柳いづみこプレゼンツ」と冠のついたコンサート、「通崎睦美木琴コンサートwith青柳いづみこ」が開催されました。
ホールの名称は、和やかなイメージですが、よく響くとっても立派なホールでびっくり、でした。
青柳さんは、お母上のご出身が養父というご縁もあって芸術監督を務めておられるのですが、現場ではスタッフの方達に「監督」と呼ばれておられ、私はなんとなく野球部の部員にでもなったような気分でした(笑)
本番前日、楽器運搬の大和ののちゃんの車に同乗して養父入り。リハーサルのあと、青柳さん行きつけのお寿司屋さん「ふなき」へ。

このあたりは山椒が名産品ということで、山椒の箱寿司(穴子)美味でした。

昨日、一般公演の前には、0歳から入れる子どものためのコンサート。
舞台上に客席を設営。ホールのスタッフさんには、お手数をかけてしまいましたが、ござを敷いて、クッションを置いて…. アットホームな雰囲気を演出。

これが大成功でした!

赤ちゃんとの共演も、バッチリ!

青柳さんに「赤ちゃん、泣かなかったね〜」と言われましたが、泣かない雰囲気の…というか、私の方を興味深そうに見ている赤ちゃんを指名しているので、まず泣きません!
そして、本公演。
こちらは、青柳さんがご自身のページに書かれている文章を許可を得て転載します。
3月2日(日)、芸術監督をつとめる兵庫県養父市の市民交流広場に木琴奏者の通崎睦美さんをお迎えしての公演。
午前中は、0歳児も参加可能なファミリー・コンサート。ステージに茣蓙を敷いて座布団と椅子を置き、木琴とピアノを囲んで自由に楽しんでいただく雰囲気が大好評だった。
午後はバロックから現代まで、幅広いプログラムによる本格的な木琴コンサート。
バッハ=グノー『アヴェ・マリア』で始め、林光さんが通崎さんのために編曲されたバッハ『3声のインヴェンション』の前半8曲。
山根明季子さんの木琴ソロ曲『アンノウンワールド』は、レトロゲームのサウンドに想を得たという楽しい作品。前半の最後は、通崎さんのリクエストでシューベルト『ヴァイオリンのためのソナチネ』第1番。
休憩後はバッハの残り7曲、モンティ『チャルダーシュ』、松園洋二さんが編曲されたフォスター3曲、ピアノのソロでサティ2曲、最後はバルトーク『ルーマニア民俗舞曲』。
会場には、2台のフルコンが所蔵されている。1台は、ホールの建設に合わせて購入されたシゲル・カワイ。もう一台は、八鹿町民会館時代から置かれていたカワイで、私も何度か弾いたことがある。
通崎さんの演奏楽器は、巨匠・平岡養一さんから譲られた1935年製の木琴。バスはとても深い響きがするし、中高音はヴァイオリンのように歌い、透明感あふれる高音はフルートのよう。
色とりどりのパッチワークのような『アンノウンワールド』にぴったりなのはもちろんのこと、『チャルダーシュ』のような”濃い”音楽にもフィットする。
たった一台で違う楽器かと思うほど多彩な音色を引き出す通崎さんのテクニックとセンスに舌を巻く。
養父市市民交流広場ホールは650席でとても響きが良い。木琴と合わせるときは、軽やかなマレットの動きに合わせて、ピアノもカランとしたタッチが求められる。古い楽器のほうが相性が良いかなと判断した。
例えば、シューベルトの『ソナチネ』の第1楽章の第1主題も、ヴァイオリンと弾くときは、なめらかなボーイングに合わせて重さをかけたレガートを作るが、木琴は軽やかなスタッカート。
反応の良い古いピアノで芯のあるタッチを作り、そこにホールの特性を利用して響きの衣をまとわせる。
古いピアノは、通崎さんが木琴から引き出す微妙なニュアンスをなぞる役目もじゅうぶんに果たしてくれた。
バッハの『インヴェンション』にも、木琴と3度下で同じ動きをするシーンが出てくる。やはり指先を固めて点と点で合わせていくと、気持ち良いことこの上ない。
客席には、八鹿町民会館時代にカワイの修理に携わった元調律師の方もいらしていて、「木琴に合う繊細な美しい音色」をとても喜んでくださった。
お客さまのアンケートでも、「木琴とピアノのコラボがとても耳に心地よかった」というコメントをいただいている。
サイン会では、通崎さんはもとより、平岡養一や林光さんのファンの方も並んでくださり、貴重なお話をたくさん伺うことができた。Merci beaucoup!!
ーーーーーーーーー
お客さんの中には作曲家・林光さんが共同研究者を務めておられた「音楽教育の会」の方もたくさん来てくださいました。
こちら、山川さん親子(お父さんが撮影)と青柳さん。
お腹の中にいるときから知っている子がもう春から中学生かあ。
そうそう、山川さんが教えてくださった、ホール近くのハンバーガーショップにも行ったのでした。
和牛(但馬経産牛)をメインに備長炭で焼いたパティ。バンズも無添加のオリジナル。マヨネーズ、マスタードなどの味付けがない、超シンプルなこだわりのバーガーです。
美味しかった!このあたりは、何かと食が豊かだと感じました。
と、つい食べ物の話に戻りますが….
今回の青柳さんとの共演。
演奏する中で、青柳さんに触発されて、普段とは違う新たなアイディアが湧いてきたりと、とても楽しい時間となりました。青柳さん、お声がけくださり有難うございました!
お越し下さった皆さんも、ありがとうございました!