「明日、ママがいない」
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児童養護施設を舞台にした日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が話題になっていますが、このドラマが始まる直前、たまたま児童虐待をテーマにした2冊の本を読みました。
右はイギリスのベストセラー、キャシー・グラス著・塩川亜咲子訳『ジョディ、傷つけられた子〜里親キャシー・グラスの手記』(中央公論新社)。左が、第11回開高健ノンフィクション賞受賞作、黒川祥子著『誕生日を知らない女の子 虐待〜その後の子どもたち』(集英社)。
ドラマ放映の論争について興味を持たれた方には、是非読んでもらいたいと思います。この2冊が特におすすめ、というわけではなく、私が読んだのもたまたまではありますが、少なくともドラマではなくてノンフィクションなので、児童虐待に関する理解の入り口にはなるでしょう。通称「赤ちゃんポスト」に預けられた子どもを「ポスト」というあだ名で呼ぶことの良し悪し、といった「名称」だけの問題ではすまされないことがよくわかると思います。
私は、児童養護施設にマリンバを寄贈して子ども達と一緒に何かできないかな、などと考えるのですが、こういう時決まって中学校の聖書の時間に習った「偽善者」という言葉を思い出すのです(苦笑)