妖精の踊り
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先日、大垣書店四条店に入ったところ、新しいPOPと共に『木琴デイズ』が平積みになっていました!
魂のマリンバ奏者、ですか。このPOP、はずかしいけど、嬉しいです!(笑)次々本が出る中で、出版されてから半年も経つ本をこうして置いてくださるのは、本当に有り難いことです。
「木琴デイズ」はまだまだ続いております。
このところは、5月29日のコンサートhttp://www.otonowa.co.jp/schedule/tuuzaki「今、甦る!木琴デイズ」で演奏するバッツィーニ「妖精の踊り」を猛烈練習中!
この曲はヴァイオリンのための小品ですが、おそらく昭和初期人気があった作品なのでしょう。1931年3月、平岡養一さんの木琴演奏によるレコード(ポリドール)が発売されています。ちなみに当時のタイトルは「妖精の踊り」ではなく「巫女の踊り」(笑)
実は、この曲に関して、ちょっとした思い出があります。たしか、小学校6年生の時のこと。先生から次のレッスンにと「妖精の踊り」の楽譜をいただいたのですが、楽譜をみてもどんな風に弾けばよいか、全くわからない。思えば、子どもの頃から、ヴァイオリン小品やオーケストラの「アレンジもの」を弾いてきた流れの中で「ツィゴイネルワイゼン」や「妖精の踊り」は、その頂点にあったのでしょう。習っていたのは「街の音楽の先生」でしたから、先生のレパートリーも限られたもの。ちなみに、まだマリンバのための現代音楽は存在せず!!!!(現代曲委嘱の活動は始まっていましたが、幅広い出版には至っていない時代)今から思えば、先生にしてもネタ切れだったのではないかな、と思います。
今から思えば、7連符とか32分音符とか、きちんと習っていなかったのかな。それで、私は「よくわからない」という理由で、この曲をほったらかしにしてしまったのでした。その後、中学受験などあって、レッスンから遠ざかっていったように思います。そんなわけで「妖精の踊り」の存在は、ずっと心にひっかかっていました。
で、平岡さんのレコードを入手して聴いてみたところ、平岡さんの演奏もグダグダになってました(笑)昭和の初め、まだデビューしたての頃、独学でおそらく楽譜の読み方もわからなかった時代なので仕方がないですね。
この曲は、ヴィルトゥオーゾが鼻歌のように、しかもばりっと弾くのがかっこいいのだと思います。パールマンのように!ご興味おありの方は以下のアドレスからYoutubeをどうぞ。
木琴で弾くと、またひと味違う魅力があります。「ヴィルトゥオーゾの鼻歌」に、少しは近づけるでしょうか。是非、ご来聴ください!