28日 京都リレー音楽祭
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今年の祇園祭の山鉾巡行は、前祭と後祭にわかれて行われています。とても新鮮なのですが、49年前まではこの形だったとのこと。そう考えると、戦後制度が変わり、それを「当たり前」と思っている事案がいかに多いか、と考えさせられます。着物の着付けにしても、戦前はかなりラフに着ていましたが、今そのようなかっこうをすると「だらしない」と言われるでしょう。何が本来の姿なのかを見極めつつ、現代に見合ったスタイルを、というのが理想なんでしょうけれど、なかなかむずかしいですね。
さて、話がそれましたが、京都のお祭りといえば、京都ブライトンホテルで行われる「京都リレー音楽祭」!(笑)
http://www.brightonhotels.co.jp/kyoto/hotelevent/ongakusai2014/
今年で19回目です。
京都ブライトンホテルのアトリウムにて20時より約30分。ラウンジ・バー、レストランからの鑑賞は有料ですが、一般の立ち見は無料です。
今年の出番は28日、プログラムは以下の通り。
ピアノは、西脇千花さんです!
1 スペイン舞曲 第1番 モシュコフスキー
2 アリオーソ〜カンタータNo.156より バッハ
3 協奏曲ハ長調 第3楽章(原曲:チェロ) ハイドン
4 軍艦行進曲 瀬戸口藤吉
5 祭ばやしの主題による狂詩曲 江文也
「軍艦行進曲」は、違和感があるかもしれませんが(笑)今年のテーマ日本発の行進曲にちなんで、選びました。どうして「軍艦行進曲」を選んだのか。それには、いく つかの理由があるのですが、まずこの曲の作曲家・瀬戸口藤吉と「京都府」の生年が同じだということ。文明開化と共に、ニホン人が西洋音楽を享受していく道 筋が感じられる曲です。
この曲が鳴り響いていた頃、アカデミックな路線では、江文也など若手の作曲家が台頭していました。一方、当時平岡養一が庶民に愛されるクラシックとして演奏していたのが、モシュコフスキー「スペイン舞曲」や、バッハの「アリオーソ」など。
今回のプログラムは、1930~40年代の「木琴デイズ」を意識したものです。と、ややこしい話は抜きにして、夕涼みがてらお出かけいただければ、理屈抜きで愉しんでいただけるかと思います。
是非、お気軽にお出かけください。