『考える人』2014年秋号 特集・オーケストラをつくろう
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本日発売『考える人』2014年秋号(新潮社)に、エッセイを書かせていただきました。
特集「オーケストラをつくろう」の中の、エッセイ「オーケストラと私」のページです。企画書には、赤川次郎さんやさそうあきらさんのお名前が並んでいて、さて何をテーマに書こうかと、悩みました。一昨年だったか、井上道義さんから抜擢?!され、約20年ぶりにオーケストラ・アンサンブル金沢のエキストラにいったハナシ、これも面白いかなあ、と思ったのですが、せっかくなので木琴ネタを。
とはいえ、いきなり木琴もなんなので、懐かしい同志社中学校管弦楽部の話しではじめました。
中学3年生の私です(笑)定期演奏会のリハーサルだと思います。
迷いのなさそうなところが、可笑しいです。
オーケストラを経験したことがある方ならお気づきになるかもしれませんが、譜面台にあるのは学校から配られた楽譜ではなく、主要な古典の交響曲、ティンパニ・パートばかりが載っている「オケスタ」の本。生意気な中学生です。中一の頃は、交響曲オタクで、狭い部室にこもってカセットで交響曲を鳴らしながら、それに合わせてティンパニを叩くのが日課でした。1日1曲やっていましたから、随分覚えましたね。ティンパニが休みのところも「プロの人」みたいに、チューニングしながら待っている(笑)まぁ、今考えれば全く勉強にならないやり方ですが、とにかく楽しくて夢中でした。
私が朝から放課後までティンパニを叩き続けるので、当時の顧問本宮啓先生が新しくペダル式のティンパニを買ってくださった。涙が出るほどうれしかったです。それまでは、手締めでチューニングするおもちゃのような楽器でしたから。5歳からマリンバをやってはいましたが、この本宮先生との出会いがなければ、プロの道を志すこともなかったと思うので、本当に感謝しています。
というわけで『考える人』では、オーケストラから始まりオーケストラに戻ってきた、という話を書いています。
このコーナーは素敵なイラスト入りです!
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おまけ。
私、5歳の頃から迷いがなさそうです(笑)