マリンバ・ダイエット
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マリンバで新曲をバリバリ弾いていた2〜30代の頃からすると、10キロ近く太りました。もちろん、老化による新陳代謝の低下も大きいと思いますが、それだけでもないかと(笑)
まず、マリンバで新曲を弾く場合、多くは重めのバチを4本持ちます。対して、最近主となりつつある木琴は軽め2本がほとんど。私の使っているマリンバと木琴では、50センチほど幅が違うし、楽器に対して腰のひねりをはじめとする運動量も随分異なります。実際マリンバの新曲を練習していると、心なしか顎のラインがすっきりしてくるような気がします(笑)
さて、30日に初演する萩京子さんの作品が、今日手元に届きました。
約二週間でなんとかせねばなりませんが、練習を要する個所を「痩せるポイント」と思えば、やる気がでるかもしれません。そういう点でみればこの小節とか(笑)
と冗談はさておき。
萩京子さんの新作「マリンバのためのバナナン」。
楽譜が届く前から「亡き中川保子さんへのオマージュ」とうかがっていました。
度々共演させていただいた歌い手の中川保子さんは、身近におられた数名を除いて誰にも知らせず闘病生活を送り、逝ってしまわれました。息をひきとられてから連絡を受けた私は、静かに眠る保子さんを前にして「林光さんに弔辞を頼まねば!」と思ったのです。「企画」が得意だった保子さんの「指令」のようにも思えました。
当日は東京を離れられない光さんは、弔辞を書いてFAXで届けてくださることになりました。そうなると、代読者が必要です。いろいろ考えた結果、お願いしようと思いついたのが、その時まだお話ししたこともなかった作曲家の萩京子さんでした。
この楽曲は、今はもう鬼籍に入られたお二人が巡り合わせてくださった作品とも言えるでしょう。
演奏会の詳細は、先にご紹介した通りです。
https://www.tsuuzakimutsumi.com/note/緋国民楽派の演奏会大石順教尼.html
いろいろあるけれど、まず譜読み!(笑)どちらも、深刻で重いものではなく、軽やかであたたかな響きの曲です。というか、そのように演奏したいと思っています!
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