雛人形と市松人形
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数年ぶりに雛人形を出しました。
この年になると、少しは、ものの善し悪しがわかるようになります。
この刺繍の精度は、糸の質は…..等々。
で、考えてみれば当たり前ではあるのですが、改めて気付いた衝撃の事実!
何でも残してある通崎家。購入したときのパンフレットや、母方の祖父から届いた初節句のお祝いの熨斗袋など、一緒に箱の中から出てきました。
それで、ハタと考えたのですが、これは姉の初節句に祖父から贈られたものなので、姉の雛人形なんですよね。私のじゃないですね(笑)生まれたときからあって、いつも姉と一緒に飾ったりしまったりしていたので、なんとなく姉と私「共有のお雛さん」と考えていました。
私は二女なので、もう一式雛人形を揃えるのも…ということで、市松人形を買ってもらったみたいです(笑)
お顔が現代的、着物の染めもなあ….(笑)
でも、私のためにと気持ちを込めて買ってもらったものなので、その点特に不満も不足もございません!そもそも、市松さんは、着物を着替えさせても楽しめるものですし(笑)
で、姉に電話してこの件を話すと「知らんかったん?」と笑われました。
ちなみに、姉は私と一緒にマリンバを習っていたのですが、マリンバを自分のもの(=共有のもの)とは思ったことがなかったそうです(笑)
いろいろ調べる癖のある私は、この雛人形を購入したお店に行って、お話をうかがい勉強してまいりました。
これをお見せしたところ
「私が7代目、お宅の雛人形は先代が作ったものです」とのこと。
1830年代から続くお店が、今も伝統を受け継ぎお商売をされていて、直接気軽にお話がうかがえるというのは、京都ならでは。有り難いところですね。