先週末の講演
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先週末は、司馬遼太郎記念館で講演をしました。
講演内容は、特に司馬遼太郎と関係がなくてもよい、と言われたのですが「ああ、そうですか、わかりました」と言えない、悲しい性(笑)
平野一郎『鳥ノ遊ビ』の一部初演ほか、木琴演奏をはさみながら、1907年生まれの平岡養一と、1906年生まれの須田剋太(司馬遼太郎『街道をゆく』の挿絵画担当)の芸術家人生を比較し、そこに司馬遼太郎を絡ませるという、かなりアクロバティックな(笑)内容となりました。
須田剋太・小磯良平両画伯の「通崎睦美像」。そしてモデルになった際に着用していた着物実物。さらに、その着物を着用しているこんな写真等々も展示しました。
私は「いつも楽しそう」と言われ、つい抵抗したくなりますが、この写真を見ていると、そう言われても仕方がないなあと思います。3つ子の魂100まで(笑)
私の計画が「ほぼ当日発表」だったため(直前まで真剣に考えていたもので….)講演担当の学芸員、金成さんは不安に思っておられた様子ですが(笑)当日は、展示からPCの接続まで、完璧なフォローをしてくださり、おかげさまでスムースに事が運びました!
この2人の明治生まれの芸術家を語るのに「第2次世界大戦中の在り方」の話題は避けて通れません。決して他人事ではない昨今の時世が恐ろしいです。
人前で話しする仕事は、改めていろいろ勉強したり、考えたりできるの機会なので、私にとっても有り難いです。
司馬遼太郎記念館館長・上村洋行さんと副館長である奥さま、記念館会誌「遼」編集委員の西嶋大美氏と。