芸術は何処へ???
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偶然、イラストレーター黒田征太郎さんにお会いしました。
大阪に拠点をもっておられるんですね、知らなかった。
せっかくなので、写真を撮っていただきました!
いきなり「最近はマーケットがアート作品の値段を不当につり上げているけど、絵を描くのが楽しいな、って基本はそれ!」というようなことをおっしゃって、ビックリ。
こちらは、連続講座「芸術は何処へ?」が終わったところだったもので….(笑)
こどもたちの自立支援に活かすための寄付行為として、1000円から販売されていたケニアの子どもの絵を購入させていただきました。
さて、こちらです。
第1部・井上道義さんのお話の聞き手としては、なんといっても同じ音楽分野で25年のおつきあい。なんとでもなるか、というところでしたが、会田誠さんは通り一遍に作品しか拝見したことがない。なので、この仕事が決まってからは、暇を見つけて本を読んだり、私なりの会田研究をしていました。このところは、時間があればYoutube動画を見続けていたので、もう観なくてもよいとなると、会田誠ロス?!のようです(笑)
第2部の会田誠さんのご講演では、いろいろな発見がありました。学生時代を共に過ごされ、以後の制作活動に対する考え方のベースとなった男性の存在、パンクとの関連、そのあたりは、もし東京でお話されたなら、ツイッター等でかなりの話題になったのではないかと思います。
受け手と制作者の関係性など、いろいろ考えさせられることがあり、第3部で深めていければと思ったのですが…
第3部は、会田さんのトークに対して井上さんが「そのゆるさは、いかん!」と突然怒りのご発言。予定外の進行をすることになりました。でも、まあそういうことがおこるかな、というのも想定内でしたので、行方を見守る。会田さんが挑発にのらないから、道義さんは止まらない。強引に会話に割って入って型どおりの進行をすることもできましたが、見届けた方がよいと判断し、マイクを置いて待つ。
井上さんについては、本音が聞けてよかった「その通りだ!すっとした!」という方や、他人を激しく口撃するのは見苦しいという見方、また「会田さんをけなすなんて、なんと最新のアートがわかっていないんだ!会田さんはあのゆるっとした感が素敵なんじゃないか〜!それで世界に評価されているのだ〜」という意見もあったでしょう。
まさに、ライブ版「芸術は何処へ」でした。「現代はゆるっとした感じがうける」という感覚について、あと会田さんのおっしゃる「ドラクロワを頂点にゴッホで燃え尽きる」といった見方については、是非第9回で高階秀爾さんのご意見をうかがってみようと思います。
会田さんも「久しぶりに決め込んで講演をしたらあまり上手くいかなかった」とおっしゃっていましたが、考えてみたら、私も対談の進行役は初めてでした。反省点も踏まえて、9月のシンポジウムにのぞみたいと思います。「青柳正規、猪木武徳、岡田暁生、國分功一郎、高階秀爾、山極寿一」う〜ん、今度は暴れそうな方、いらっしゃいませんが。
そうそう、今回は、言いたいことがあっても私は進行役なので、とにかく「待つ!」という気持ちを忘れぬよう「松」の帯を締めていきました(笑)